1月6日(月)
みなさま
ごまー
本日のスズメ↓ (ピンボケです)
今日が初スズメでした。 スズメさん達、今年もよろしくね。
夕方5時を回ってしまったので、あべのルシアスのハローワークへ行きました。
ここは平日は6時半までやってるので。
※これはハローワークではありません。 そらそうや。
年明けはさすがに案件数が少ないです。
そのあと、隣のアポロへ行って書店で少々立ち読み。
「JAZZ LIFE」の表紙を見てビッキリ!
表紙にジェフ・バーリン大先生がっ!
ジェフ・バーリンは私が高校生の頃からずっと一番崇拝しているベーシストです。
渡辺香津美さんの先月発売された新譜に参加してるんですね。
しかしそんなCDが出てたとは全然知らなんだっ。
CD屋を辞めてからというものの、こんなんばっかし… 不覚です。
んでJAZZ LIFE、インタビュー記事は大したことないし買うの止めとこう思ったけど…
1曲スコアが載っててベース・パートも載ってるので、結局購入。
しかし帰宅してよく見ると、ベース・パートは初めの方だけであとは省略されてましたっ
ギター・パートは間奏のギター・ソロまで全て載ってるのにっ!
お金が無いのにっ… 1200円ドブに捨てた気分です。
こんなことなら1200円のハーヴェスト再発盤、ベーブ・ルースのサードでも買えばよかったわ。
ところで、ジェフと香津美さんの共演は実に25年振りなんですね。
『スパイス・オブ・ライフ2』からもう四半世紀も経ってるんですね。
2人とも1953年生まれ。去年で還暦だったんですね。う~。
新作では『スパイス・オブ・ライフ』収録の「J.F.K.」を再演してるそうです。
早く聴きたいですが、すぐに品切れにはならないので買うのはまだ我慢します。(←ビンボー)
今日はジェフ大先生と香津美さんの初共演盤『スパイス・オブ・ライフ』を紹介します。
現在このCDは生産中止で、ネットでは中古に随分と高値が付いてますね。酷い話です。
渡辺香津美 『スパイス・オブ・ライフ』
残念ながら2008年再発のSHM-CDではないです。1987年のオリジナル盤です。こちらは大してプレミア価値はなさそうですけどね。因みに去年2月に日本橋のエー・ツーで1000円(オビ付き)で購入。ただ、ここのお店は盤面を研磨するので嫌なのですが… 以上、余談でした。
本アルバムは、渡辺香津美、ビル・ブラッフォード(ex.キング・クリムゾン、イエス他)、ジェフ・バーリンとのトリオです。1987年のリリースで、私が高3の時でした。高2でベースを始めた頃の私はテクニカルなベーシストばかりを追い求め、ジェフ・バーリンを知って以来ずっと心の師匠と仰いでおります。(これも余談でした。)
香津美さんがビルと共演するきっかけは、1980年の名盤『TO CHI KA』にまで遡ります。『TO CHI KA』に参加したトニー・レヴィンから、ビルとのプロジェクトに参加して欲しいと誘われます。結局それは実現しませんでした。
しかし、ビルのことを気に留めていたのでしょうね。1985年、パトリック・モラーツ(ex.イエス)とのデュオでビルが来日。その公演でのビルのプレイを観て、「ジャズのインプロヴィゼイションを解読する力を、あり余るほど備えたドラマーであることが分かった」「これはもう、お手合わせいただくしかない、と」(CD『スパイス・オブ・ライフ2』の成田正氏のライナーより)とは香津美さんの弁。
香津美さんとビルが組むことになって、あとはベースにビルの推薦でブラッフォード時代からの盟友、ジェフ・バーリンを迎え入れます。ブラッフォードというのは70年代終わり頃の、ビルとジェフ、そしてアラン・ホールズワース(g)、デイヴ・スチュワート(key)によるジャズロック・グループです。よって本作での香津美さんはどうしてもホールズワースと比較されてしまいます。しかし、そんなことお構いなしの堂々たる自分のスタイルで弾きまくっています。かなりロックっぽい演奏です。
アルバムは、80年代のディシプリン・クリムゾンを彷彿させるポリリズム&ミニマル的なギターが幻想的な1曲目「MELANCHO」で始まります。2曲目「HIPER K」はどことなく東洋風なメロディーの曲。コード・カッティング、アルペジオ、リードと何役もこなせるギターが忙しそうです。ライブだとトリオゆえの負担が最ものしかかるパートといえます。そしてジェフの音色を活かしたロングトーンなベース・ソロが素晴らしい。ビルの重くてタイトなドラムも痛快です。
3曲目「CITY」はハード・ロックでファンクな曲。ギター・ソロはまるでホールズワースとエディー・ヴァン・ヘイレンを掛け合わせたようなハードでウネウネなプレイ。ジェフのベースは16分で畳み掛けます。それはパワー・オブ・パワーのフランシス・ロッコ・プレスティアからの影響を感じ取れます。ドラムはというと8ビートなんですね。重くズシッ、ズシッとくるドラムの上で2人が暴れ回っています。そして間奏では“2フィンガー・ピッキングの達人”の華麗なベース・ソロも聴きものです。
“CITY”
せっかくなのでライブ映像のを貼ります。
CDは全9曲収録ですが、確かレコードでは全8曲だったように記憶しています。その8曲目が、新作でも再演されている「J.F.K.」です。東洋風というか無国籍風なメロディーの曲の多い本アルバムの中、痛快なロックン・ロール・ナンバーです↓
ロックン・ロール・ナンバーと言っても一筋縄ではいきませんね。
翌1988年には、キーボードに元ジェスロ・タルのピーター・ヴェテッシを増員した4人編成で第2弾『スパイス・オブ・ライフ 2』をリリースします。1作目では3人が対等に張り合うインタープレイ的な内容でしたが、2作目では香津美さん主導のもと、随分と洗練され落ち着いたサウンドになりました。香津美さん自身も1作目ほど弾きまくってはいませんが、ギターが主役のアルバムとなっています。是非2枚併せて聴いて頂きたいです。
因みに、本アルバム『スパイス・オブ・ライフ』のジャケット画は、安齋肇さんによるもの。
そう、ソラミミストの安齋さんです。
ジャケットを広げた裏表のようす↓
以上です。が…
しつこいですが、最後にもう1つだけ動画を貼らせて頂きます。
ジェフ大先生がベース・ソロで大暴れです↓
“HALF BLOOD”
激シブ!ディストーションのベース・ソロ!
やっぱり80年代のジェフ・バーリンは最高ですのだ!
ジェフ大先生にはいつまでもロックっぽいのをやっていて欲しいです。
現在みたいなジャズっぽいのではなくて…
とは言っても、今月17日には大先生も61歳になりますからねぇ。
まー。
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