パット・メセニーの新譜はなんとジョン・ゾーンのマサダ作品集! | 愛しのジャンポール

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友だちはスズメとカエルさんだけ


元BASSIST、現在ALTO SAX吹いてます♪

ヘンな音楽とかフツーの音楽とか、楽器、サクラ大戦、スズメ、カエルさんとか… 
ドーデモイイ日記ですがよろしくよろよろですのだ (・o・)

 
6月19日(水)雨



みなさま
コンバンまークマ


今日は雨だったので、スタジオで吹いてきました。
ヤナギサワの改造マウスピース、快調です。めっさいい音します。

大きな鏡があったので、自分を撮影してみました↓


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ケータイは未だにガラケーですのだガーン

まだ若いつもりでおったけど、こうして写真で確認すると随分と老けたことに気付かされます。
頬がたるみ ほうれい線が目立ち始め、そろそろその子ライトが必要となりそうです。
サポートで参加しているギャルバンのライブが8月にありますが、女子に化けての出演はもう相当キビシイです。

ドーデモイイ話ですが、私はジョン・ゾーンのミーハーなので、相変わらずいつも同じ格好です。
実は私はアーミー・パンツしか私服は持っていません。



ジョン・ゾーン↓

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私がジョン・ゾーンを聴き始めた20年ぐらい前の写真なので、40歳ぐらいでしょうか。
いつの間にか私は、当時のジョン・ゾーンの歳を追い越してしまいました。





先週、CD店でパット・メセニーの新譜を輸入盤で見掛けました。
なんとジョン・ゾーンの曲をやってるアルバムとのことで…

何も考えずに反射的に買ってしまいましたぁ~あガーン



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CDPAT METHENY “TAP:JOHN ZORN'S BOOK OF ANGELS, VOL.20”



メセニーとジョン・ゾーンというのは意外と思われるかも知れませんが、両者を知る者ならオーネット・コールマンという接点があることに気付くでしょう。メセニーはソロ・デビュー・アルバムからオーネットの「ブロードウェイ・ブルース」を取り上げており、アルバム『80/81』や『リジョイシング』ではオーネットゆかりのメンバーを迎えてオーネットへのオマージュに満ちた作品を、そして何より『ソングX』というオーネットとの共演盤があります。対するゾーンもティム・バーンとのオーネット作品集『スパイvsスパイ』や、ユダヤ人としての自己のアイデンティティーとハーモロディックを融合させたマサダがよく知られるところです。

店頭でこのCDを見つけた私は、興奮のあまり買う前に何も確認せず、即行で商品を掴んでレジへ走ってしまいました。「この2人だからもしかしたらオーネットの曲もやってくれてるかも…」とか勝手な想像をしながらお金を払ってました。


ところが帰って聴いてみると、期待していたオーネットはやっておらず、またゾーンからイメージしがちなフリー・インプロでもなく、意外にも聴きやすい曲が並んでいました。さらに意外なことに、今までのメセニーには無かったユダヤのクレズマー的旋律が聴けるのです。それもそのはず、意外でも何でもなくこの「BOOK OF ANGELS」シリーズというのは、マサダの楽曲を色んなアーティストが演奏するシリーズだったのですね。帰宅してネットで調べて初めてはっきりと知りました。

私は大のジョン・ゾーン・ファンでありながら、ゾーン関連のリリース量は膨大で、しんどいのでもう長年のあいだ全てはチェックしなくなりました。ゾーンがアルトを吹いてる作品しか興味がなくなってきて、作曲のみで演奏は他人がしているアルバムはスルーしてました。だから「JOHN ZORN'S BOOK OF ANGELS」というシリーズがあってVOL.20まで出てたなんてことも知りませんでした。ファン失格ですね。


ドラムでアントニオ・サンチェスが参加している以外、全ての楽器はメセニー自らの演奏による多重録音です。アコギ&エレキ・ギターは勿論のこと、バリトンギター、シタールギター、ベース、ピアノ、マリンバ、バンドネオン、パーカッション、フリューゲルホルン…他、驚くほどの多種の楽器を演奏しています。彼がこれだけ多くの楽器を、しかもかなりの水準で演奏出来るとは知りませんでした。大したものです。

メセニーの多重録音のソロ作といえば、ECMらしい清涼感を湛えた『ニュー・シャトークァ』(1978)や、ノイジー極まりないメセニー最大の問題作『ゼロ・トレランス・フォー・サイレンス』(1992)等がありますが、本作はどちらとも全く異なります。操っている楽器の多様性だけではなく、収録曲の全てが他人のペンによるもの。しかもゾーンはこれらの曲をメセニーのために書いたとのことです。ゾーンがここまでもメセニーのことを念頭に置いていたとは驚きです。



Pat Metheny - Tharsis

この曲なんて、かなりクレズマー的なのですが…

実は私、クレズマーのメロディーを演奏する楽器は、持続音楽器でないと嫌なんです。クラリネットやサックス等の管楽器、またヴァイオリンのような擦弦楽器が、クレズマー演奏に向いていると思います。ギターのような減衰楽器だと、あの物悲しい独特の雰囲気が出にくいように思うのですが、どうでしょうね。





$夢のつづき(一緒に買ったのはKAY。またそのうち紹介しますね。)


ところで私が買ったのはノンサッチ盤だったのですが、TZADIK盤も同時発売されてるんですね!
知らなんだっ。家帰ってネットで知りました。
TZADIK盤の方が高いけどジャケットがカッコイイので、かなり後悔中。

しかもノンサッチ盤は、今月26日に国内盤でも出るんですね! 日本語ライナー付きだそうで…
しまった、失敗したっ!激しく後悔中。
買う前に店頭でちょっとケータイで調べるべきでしたガーン


まー。






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