8月30日(火)
みなさま
おはようございまー
随分暑さは和らいだとはいえまだまだ暑い毎日です。
如何お過ごしでしょうか
僕はまだまだWONDA地獄ですのだ
まだ、あと11本もあります。
わーい あはははは
それはさておき、前回記事でフレッド・フリスの改造ギターについて少し書きましたが
改造ギターというコトで、どうしてもこの人を紹介したくて…
そう、ノイズ・ファンにはおなじみですね。
ソルマニアの大野雅彦さんです。
このビデオ持ってるけど、見るの久々。
音が出た瞬間、猫がビックリして逃げ出すのが面白いね
大野さんの改造ギターは、フリスと同様ネックのヘッド側にもピックアップが付いてる他、
ハープギターのようにベース弦が張られています。
ソルマニア『DLO』より
ソルマニア 『DLO』(1998)
ノイズ・ギターってテクニックのない人が大音量でデタラメに弾いてるだけと思われがちですが
大野さんはテクニックのあるギタリストです。
あと改造ギターといえば、ハンス・ライヒェル
20年前に僕がギター・クラフト学校に入学する頃、ギターマガジンを見て知ったんですが…
『ギター・マガジン 1991年4月号』
改造ギターというよりハンドメイド・ギターですね。
ブリッジから逆方向にもネックが伸びてたりするヘンなギターとか使ってます。
あとブリッジ~テイルピース間をピッキングする“ピック・ビハインド・ザ・ブリッジ”システムとか…
途中にダクソフォンの演奏もありますが、内橋和久さんとの共演等でご存知の方も多いはず。
UCHIHASI KAZUHISA&HANS REICHEL 『KING PAWNS』(1998)
さて、ギターでのフリー・インプロヴィゼーションでよく行われているプリペアド・ギターについても
少し紹介したいと思います。
プリペアド・ギターとは、弦の上に物を置いたり弦の間に物を挟んだりして演奏します。
プリペアド・ピアノならジョン・ケージで有名ですが、弦楽器ではさらに以前から行われてる奏法です。
プリペアド・ギターを誰が最初に始めたかは正確には分かりませんが、
先駆者と言えばやはりこの人、元AMMのキース・ロウですね。
さすがパイオニア! 激シブ!!
まるで盆栽を弄るジジイの如し。
AMM 『AMMMusic 1966』
1967年。英国の即興集団AMMの1st。
Keith Rowe(g,transistor radio)、Eddie Prevost(ds)、Rou Gare(sax)、Lawrence Sheaff(cello,acco)
さらにCornelius Cardewがピアノ、チェロ、トランジスタラジオで参加!
勿論ここでのトランジスタラジオはホットなナンバーを聴くためのものではない。
フレッド・フリスも勿論、プリペアド・ギターでも有名なギタリストです。
エヴェリン・グレニーとのデュオでかっこいい動画がありましたので…↓
エヴェリン・グレニーはクラシック・ファンならご存知、耳の聞こえないパーカッション奏者です。
振動で音を感じて演奏してるんですね。
プリペアド・ギターは弦に物を乗せたりするのでテーブルトップ・ギターとして演奏されることが多いです。
映画『STEP ACROSS THE BORDER』でもフリスのテーブルトップ・ギターの演奏を見ることが出来ます。
3:30辺りから見てみて下さい。
『STEP ACROSS THE BORDER』(DVD)
1990年作品。ボーダーレス/ノンジャンル・ミュージックのファンは必見の作品!
フリスが世界中を旅し、国境もジャンルも越えて世界中のミュージシャンとセッション。
2003年にWinter&Winterから日本語字幕も付いてDVD化されてます。
FRED FRITH 『GUITAR SOLOS』
1974年。フリスの初ソロ作。ほぼギター1本による即興。
弦をクリップで「プリペアド」しているこのジャケットはESD盤のCD。
最後に日本を代表するこの方を忘れてはなりません!!
“JOJO”こと高柳昌行氏(1932.12.22-1991.6.23)。
NEW DIRECTON FOR THE ARTS REGULAR CONCERT VOL.70(1990.12.17)より。
高柳昌行 『イナニメイト・ネイチャー』
死の前年である1990年8月4日、渋谷ジャンジャンでのライブ盤。
エレキ・ギター4台(うち1台はネックが取り外されたボディギター)にステレオ・カセットデッキ4台、
リング・モジュレーター、アナログ・エフェクター等を駆使したソロ・インプロヴィゼーション。
高柳昌行 『ガタフィーのテーマ』
1990年。死の半年前の作品。高柳作品の中でも特に激しい1枚。
高柳氏自らが世に出すことを認めた唯一の音源!
ところで、ジャケット似てませんか? コレ↓
1991年(高柳氏が亡くなった年)のリリースですし、意識していると思えてなりません。
このCD、今更マイ・ブラッディ・ヴァレンタインと思いつつも、ジャケットを載せたいがために
昨日わざわざ買ってきましたっ
まー。
NEW DIRECTION FOR THE ARTS REGULAR CONCERT Vol.69(1990.8.4)より。
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