以前、いちごナンプレ研究所さんの作品で、一問で三回楽しめる問題(いちご・対角線・通常)を記事にしましたが、通常問題として解く事を主にしたので、対角線専用の手法を使わずじまいでした。
今回再び一問で三回楽しめる問題を公開されましたので、それぞれ専用の手法を一度は使って進めてみました。次の図が出題図です。

いちご・点対称10型・通常 の三回楽しめます。まず、候補数字を記入します。

整理して、

この図から解き始めます。
Ⅰ.いちごナンプレとして答えを求める。

いちごナンプレ専用の手法「性格の不一致の別居」を使用します。この手法の詳しい内容は「にじおとめ」の記事をご覧下さい。

現在確定している数字全ての別居相手の数字を削除します。

1で進めて、

2で進めて、

3で進めて、

4で進めて、

5で進めて、

6で進めて、

7で進めて、

8で進めて、

最終図です。これは解けたと云えるでしょうか。
Ⅱ.点対称10型として答えを求める。

180度回転すると重なってペアとなる数字を足すと10になります。但し、中心は5です。

始めから専用の手法です。4が入りますと6が入ります。そうすると4・7の二国同盟が出来ますので、▢に9が入ります。

そして、1が入りますと、同じく▢に9が入ります。

そうすると右上ブロックの1と4の色分けは図のようになります。

これに、9の強リンクを繋げますと3は入れないので削除されます。

3が消えると、

3で進めて、

9で進めて、

8で進めて、

6で進めて、

7で進めて、

4で進めて、

5で進めて、

9で進めて、

1で進めて、

6で進めて、

4で進めて、

最終図です。急所の3が確定すると後は芋づる式に決まります。
Ⅲ.通常問題として解く。

難しいですが、攻め処は有るものです。

▢に5の強リンクが有ります。二つの5は一心同体です。そして▢にも5の強リンクが有ります。この二つの5も一心同体です。5と5のどちらかは必ず確定します。従って、5は削除されます。

多国同盟で、

1の奇数個連鎖です。1から右へ 強・弱・強・弱・弱 で、1は削除されます。

9の奇数個連鎖です。9から左へ 強・弱・強・弱・弱 で、9は削除されます。

5の Loop が出来上がりました。

2本の2の強リンクを繋げます。2と6と9は削除されます。

2本の8の強リンクを繋げます。1と4と8は削除されます。

Nishio の応用です。▢に2が入りますと、5・8・7・1と入り▢では2と1が消え4が入ります。

また、▢に5が入りますと、▢に2が入ります。従って、1は削除されます。

1で進めて、

▢に8が入りますと、5・2・3・9と入り▢では8と9が消え6が入ります。

また、▢に5が入りますと、▢に8が入ります。従って、9は削除されます。

9で進めて、

3で進めて、

7で進めて、

XY-Chain です。6・8-8・5-5・8-8・3-3・2-2・6 で、▢の6は削除されます。

XY-Chain です。4・2-2・5-5・2-2・7-7・8-8・4 で、▢の4は削除されます。

二国同盟で、

二国同盟で、

XY-Chain です。3・4-4・2-2・5-5・2-2・7-7・8-8・3 で、▢の3は削除されます。

XY-Wing です。3・6-6・2-2・3 で、▢の3は削除されます。

点対称10型と同じく3が確定しました。3で進めて、

4で進めて、

6で進めて、

XY-Wing です。9・6-6・1-1・9 で、▢の9は削除されます。

5で進めて、

2で進めて、

8で進めて、

4で進めて、

9で進めて、

1で進めて、

6で進めて、

正解です。
面白いことに気が付きました。

左図が点対称10型で、右図が通常問題です。同じ場所の3が確定したところです。左図ですとこの後芋づる式にに数字が決まりますが、右図ですとそうは行かず途中でロジックを使わないと進みません。候補数字を減らした方が手間が掛かるんです。ナンプレは奥が深いですね。
次回の題材は、ツイッターでの難易度ポイント409Pの ろばくん 作の対角線ナンプレで次の図です。

8と7(はな)が同一領域に在りますので、私は「花壇」と名付けました。この作品はとても難しいと云うか工数が掛かりました。一日で解けた方は相当な達人だと思います。頑張ってください。
ご覧頂きまして有難うございました。