(出典:シャープ)

 

電卓の夜明け

1964年3月18日、早川電機(現在のシャープ)とソニーは、世界初のオールトランジスタ電卓を発表しました。当時、電卓は大型で高価な機械でしたが、この画期的な発明により、小型で手頃な価格の電卓が誕生し、計算機の歴史に新たな時代を刻みました。

 

シャープ CS-10Aとソニー SOBAX

シャープは「CS-10A」、ソニーは「SOBAX」という名称で電卓を発表しました。いずれも重量約20kg、価格は当時の車で1台分ほどの高価なものでしたが、従来の機械式計算機に比べ、小型で軽量、高速な計算処理を実現し、大きな注目を集めました。

 

技術革新の結晶

トランジスタの採用により、電卓は小型化、低価格化、高性能化を実現しました。これは、電子技術の進歩を象徴する出来事であり、その後の電卓の普及に大きく貢献しました。

 

社会に与えた影響

電卓の普及は、ビジネスや教育など様々な分野に大きな影響を与えました。計算作業が効率化され、事務処理の迅速化、教育現場での数学教育の進歩など、社会全体に大きな変化をもたらしました。

 

現代の電卓

現代では、小型で多機能な電卓が数千円で購入できます。科学関数や統計機能などを備えたものもあり、学生からビジネスパーソンまで幅広い層で活用されています。

 

未来への展望

電卓は今後も進化し続け、スマートフォンアプリとの連携や人工知能の活用など、新たな可能性を探求していくでしょう。