富士山気象レーダードーム館公式HP

 

 

富士山頂にレーダーを設置

1965年3月10日、気象庁は富士山頂に気象レーダーを設置し、観測を開始しました。標高3,776mの山頂に設置されたこのレーダーは、当時としては画期的な技術で、東海地方や関東地方の降水量や風向風速などを精密に観測することが可能になりました。

 

観測開始の背景

当時、日本は高度経済成長期に入り、都市部への人口集中や工業化が進展していました。それに伴い、洪水や土砂災害などの自然災害による被害も増加していました。より精度の高い気象情報が必要とされていたのです。

 

富士山頂を選んだ理由

富士山頂は、周囲に高い山がなく、レーダーの電波が遮られることが少ないという利点があります。また、標高が高いため、広範囲を観測することができます。

 

観測データの活用

富士山頂気象レーダーで観測されたデータは、天気予報や洪水警報などに活用されています。また、降水量の分布や雲の動きなどを研究するためにも使用されています。

 

50年以上の歴史

富士山頂気象レーダーは、設置以来50年以上稼働し続けています。観測技術の進歩とともに、レーダーも改良を重ねており、より精度の高いデータを取得できるようになっています。

 

未来への貢献

富士山頂気象レーダーは、今後も日本の気象観測に重要な役割を果たしていくでしょう。より精度の高い気象情報提供を通じて、自然災害の被害軽減に貢献することが期待されています。