お隣、韓国と中国では反日で煽ると国民が団結しナショナリズムが高まるので、パク・クネ、習近平は政権支持率を上げるのに反日カードを使っている。

ヨーロッパ、ロシアではキリスト教の布教と共に、反ユダヤ主義がカードとなった。ヒットラーが熱狂的に支持されたのも反ユダヤ主義を掲げたことが大きい。

【第一回十字軍】
1096年ドイツで誕生したばかりの十字軍は、イスラム教徒からエルサレムを奪還するための遠征費用が全くもって不足した。そこでライン河沿いの町にある豊かなユダヤ人コミュニティーを次々と襲い、略奪と殺戮を重ね、資金、物資の調達をしたのである。エルサレム奪還時もユダヤ人をシナゴーク(会堂)に閉じ込め火を放ち皆殺しにしている。

襲撃されたライン中流域の町
シュパイエル(1096年5月3日)
ヴォルムス(1096年5月18日と25日)
マインツ(1096年5月28日)
ケルン(1096年7月8日)
ノイス(1096年7月14日、ジュッセルドルフに隣接した町)


写真:亡命ユダヤ人たちを暖かく迎え入れるポーランドの君主(1096年)

【ペスト大流行】
ヨーロッパ人口の三分の一から三分の二が死亡したと推定されている14世紀のペスト大流行では、ユダヤ人が井戸へ毒を投げ込んだとデマが広まり虐殺が行われ、ペストが流行していない地域のユダヤ人も虐殺された。

【ユダヤ人財産の略奪】
また、ユダヤ人迫害には別のメリットがあった。金融業を営んでいたユダヤ人に負債のある王たちは宗教問題をネタに、貸主のユダヤ人の財産を没収し、彼らを領地から追放した。財産を略奪し借金を帳消しにする便利な方法でもあったのだ。

政治危機や社会不安、人災、天災、凶作、ペストなどを契機とした民衆の激昂、極度の不満や怒り、宗教的狂信、偏見、誤解などにより、ユダヤ人は繰返し迫害される破目となった。武器を持たず復讐される心配もないユダヤ人は格好のターゲットであった。

【ユダヤ陰謀論】
1902年、ロシア革命の危機には、ロシア民衆が持っていた不満をロシア皇帝からユダヤ人にそらす意図で『シオン賢者の議定書』が作成される。そのかい空しく1613年から1917年までロシアに君臨したロマノフ朝は皇帝一家が子供まで一人残らず『赤軍』に銃殺され滅亡し、ソ連が誕生した。

『シオン賢者の議定書』はその後『赤軍』により世界中へ流布された。ロシア秘密警察が捏造した偽書で、1921年には英『タイムズ』紙の記者により捏造本であることが解明・報道されたが、すでにこの本を読んだ民衆は、内容を信じ込み、よりあからさまにユダヤ人の排斥運動が起き、ナチスもこれを利用した。日本の反ユダヤ主義もこの偽書から始まっているのでトンデモ情報満載となっている。