白昼の決闘。
本日のお昼ごはんだった訳である。
「しそ梅」と「鶏五目」。
そう、プロレスで例えるならさしずめ
「ダイナマイト・キッド」と「デイビーボーイ・スミス」のタッグといったところだろうか。
このタッグの場合、必ずといっていいほどリングインはキッドが先だったのである。
スミスより先にキッド。
では、だ。
「しそ梅」と「鶏五目」、どちらがダイナマイト・キッドなのか。
突貫小僧、ダイナマイト・キッドはどちらなのか。
このタッグの試合の流れは概ね、
「キッドがスピードと頭突きで相手を圧倒し、スミスのパワーでキメる」、そういうタッグだ。
ではスピードで圧倒するタイプはどちらだ?
「しそ梅」か?
「鶏五目」か?
悩むこと20分。
え~い、ままよ!
と「しそ梅」をクチにリングイン!!
なんだこのスピードは!
酸っぱさがあっという間に口中に広がる。
完全に支配権を奪われた。
態勢を立て直そうとコーナーに逃げこむ。
よし!反撃だ!
大きく口を閉じた歯と歯の間にカリ~ン!
カリカリ梅攻撃だ。こいつは堪らない。
酸っぱさとカリカリの波状攻撃にあえぎながらも、どうにかキッドはリングから胃の中へひきずり降ろした。
残りは奴か。
ジュニアヘビーの中でも最強の腕力と噂される男、デイビーボーイ・スミスだ。
奴の雪崩式ブレーンバスターを喰らったら生きてマットからは降りられないだろう。
ロックアップしてからの最初の攻撃に集中しろ!
いくぞ!!
・・・。
なんかボヤけて味が分からん。
食べる順番、間違えた。
