純白の迎撃者(インターセプター) ~アブロ・カナダ CF-105 アロー~ | 超モモーイ魂 ブロークン・アローのブログ

純白の迎撃者(インターセプター) ~アブロ・カナダ CF-105 アロー~

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今回紹介するこの商品は、日本国内では発売されておらず、セカイモンという ( http://www.sekaimon.com/ )HPで落札した商品です。

この航空機は、アブロ・カナダ CF-105 アローという戦闘機で、1958年3月25日に初飛行した機体です。

冷戦期において、ソ連の超音速爆撃機を迎撃するために、従来のアブロ・カナダ CF-100 カナックの後継機として開発が行わましたが、エンジンの開発し直しや電子機器の開発遅延によって計画は大幅に遅れ、初飛行には成功したものの、当時のミサイル万能論や、地対空ミサイルの発達により必要性に対して疑問視する声が生じ、開発費の高騰(1機あたりの価格は当時の日本円に換算して34億円以上)、政権の交代により1959年2月に計画は中止され、5機の試作機は廃棄されてしまいました。

この航空機を私が知ったのは、グリーンアロー出版社から1991年10月に出版された「図解 世界の軍用機史 1945‐91 <2 ジェット機編>」を読んだのがきっかけでした。

その後、1996年にドン・マクブリーティ監督、ダン・エイクロイド主演で「アロー」というタイトルで映画が公開され(日本未公開)、ビデオで観たことで、この航空機に対する私の愛着は決定的なものとなりました。

この作品では、本機が開発を開始してから中止に追い込まれるまでが描かれていますが、その中でアメリカがカナダに本機の開発を中止し、CIM-10 ボマークという地対空ミサイルを購入する様迫る場面があります。本機の開発に対し、アメリカがカナダに圧力をかけたのが事実かは不明ですが、「我が国の航空技術は世界一ィィィィィィィィィィィィッ!!」(「ジョジョの奇妙な冒険」のシュトロハイム少佐風に)を自負するアメリカにしてみれば、当時最新鋭機であったアメリカの戦闘機コンベア F-106 デルタダートをも上回る性能を誇る本機の存在は、目の上のたんこぶでしかなかったのかも知れません。

しかし、ミサイル万能論はベトナム戦争等にて、ミサイルの命中率が思ったほどには高くないことが露呈したことで影を潜めてしまい、再び戦闘機の有効性が見直された時には、既にカナダの航空技術はアローの開発を放棄したことにより全て失われ、結局カナダ空軍はF-104、F/A-18等のアメリカ製航空機を購入せざるを得なくなるのです。

そんな時代に翻弄された本機の開発に秘められたドラマ性ゆえか、1965年4月に開発が中止され、アニメ「ストラトス・フォー」で脚光を浴びた、イギリス製の航空機BAC TSR-2と並んで人気が高いようです。しかし、ホビークラフトカナダから1/48と1/72でプラモデルが発売されていますが、いずれも残念ながら出来は今ひとつ…

それだけに本商品は特徴的な機体形状はもちろんの事、コックピット内部もちゃんと再現されています。(←ここが重要!!)

着陸脚とスタンドが付属し、さらには飛行時の着陸脚カバーも付属し、飛行状態も再現できるなど、プレイバリューの高い商品です。