『心霊ドクターと消された記憶』映画鑑賞。主人公は精神分析医。妻と二人暮らし。幼い娘を踏み切りでの事故で亡くし、夫婦ともに未だに深い悲嘆に暮れる毎日を過ごしている。そんなある日、主人公のオフィスに見知らぬ少女エリザベスが訪れる。ろくに話しもできないまま、少女は逃げるようにオフィスを去って行く。残されたメモには「12787」と記された謎めいた数字が書かれてあった。その後に起こる数々の奇怪な出来事。これらは何なのか。主人公の妄想か、あるいは幻覚か。娘の死とも何か関係があるのか。主人公はいくつかの手掛かりを元に調べをはじめ、そして自分自身が関わる20年前のある過去の出来事にたどり着くことになる。はたして真相やいかに。二転三転する後半から全てが明らかになる終盤に至るプロセスが秀逸。哀切かつ余韻に充ちたラストも素晴らしい。お薦め！