『ブラック・ボックス~記憶の罠~』映画鑑賞。交通事故に遭い、男は昏睡状態となる。病院で意識を回復するまでの間、うわごとを言い続けていた。意識は回復したが自分が何者なのかが思い出せない。不可解なイメージやフレーズがいくつも頭をよぎるが、それが何を意味しているのか全く分からない。それを記録していた看護婦から昏睡状態中のうわごとを記録したノートをもらい、自分が何者かを探ろうとする。幻想的でミステリアスな展開が続き、ストーリーは3分の2を過ぎるまで全くわからない。人間には忘れたい過去があり,忘れた方がいい過去もある。忘れていたほうが幸せか、覚えているほうが幸せなのか。記憶と罪悪感をめぐる、トリッキーなサスペンス映画の秀作。お薦め。