『ポセイドン・アドベンチャー』映画鑑賞

『ポセイドン・アドベンチャー』映画鑑賞。12月31日。1000人以上を乗せた豪華客船ポセイドンがギリシャに向かっている。この客船はこれが最後の航行であり、目的地で解体されることが決まっている。そのため船主も乗船している。船長はバラスト水の重量を増し船の安定性を高めゆっくりと安全に航行したいが、船主は早く目的地に着かせるためバラスト水の注入を認めない。渋々と船主に従う船長だが、折悪しく近海で地震が起き30メートル以上の津波に襲われ、船は転覆してしまう。多くの人が船内に閉じ込められるが、状況がわからないため誰もが正しい判断ができないでいる。主人公を始め10数人は絶望的な状況のなか決死の生き残りを図ろうと試みるのだが、はたして。転覆、浸水、爆発と断続的に苦難に見舞われる登場人物たちの迫真の演技、リアルなセットに最後まで緊迫感が持続する。この映画が公開されたのは1972年。その後、多くの海洋船が沈没・遭難するパニック映画に影響を与えた屈指の力作である。お薦め。