『パージ:アナーキー』映画鑑賞 | うさぎくんのお薦め映画ブログ

うさぎくんのお薦め映画ブログ

ネタバレなしでお薦めの映画を紹介しています。



『パージ:アナーキー』映画鑑賞。シリーズ第2弾。2023年。アメリカ。失業率は5%以下。犯罪もほとんど起こらず 貧困層が減っている。何故か?それは「パージ法」が制定されているからだ。「パージ法」とは、年に一度、12時間だけ政府高官や一部の要人を除いて殺人や暴力や暴行等あらゆる暴力的行為を、誰に行っても罪に問われない法律のことである。

パージによって
①暴力や暴行といった攻撃性がこの日に解消され、結果的に犯罪率が低下する。
②武装できなかったり、銃火器を買えないお金が無い人が殺されることが多く、結果として仕事が無く、または仕事はあっても貧しい人たちは殺される。つまり失業率と貧困層が減る。
これが政府が「パージ法」を制定した理由である。

この映画は、パージが始まる2時間26分前からの場面から始まる。すぐに帰宅するようニュースでも言っており、道路は車で帰る人々で渋滞だ。「無事でね」というセリフが冒頭で何度も繰り返される。そして、ある事情を抱えたいくつかの家族が主となり、物語が展開していく。このパージを楽しみにしている輩がいたり、帰る前にパージが始まってしまう人物がいるなど、パージが始まってからの12時間は暴虐の嵐が吹き荒れる。
かなり工夫が凝らされ、ストーリーも巧みで内容が濃くキャラクターの造型もよくできており、前作を遥かに凌ぐ出来のよさである。お薦め。