『オールド・ボーイ』映画鑑賞。主人公は元妻と娘がいるが、元夫としても父親としても務めを果たしているとはいい難い。仕事でも大事な商談をふいにする等、いまいちパッとしない。そんな自分を酒で晴らす毎日だが、ある日目を覚ますとモーテルの1室のようなところにいる。外は見えず、外にも出られない。監視カメラが部屋の片隅に設置されている。毎日3食の食事はドアの下の小さな扉から差し入れられる。自由にテレビも見れ、シャワーも浴びることができ、下着や洗面用具も完備されている。話す相手はいないが、生活には困らない。そして、この後20年間主人公はこの部屋に監禁されることになる。20年後、箱の中に入れられ見知らぬ草原で解放されるのだが、なぜあの部屋に自分は20年もいたのか。誰が何のために？それを知るために僅かな物を手掛かりにして真相を探ることになるのだが。この作品は同名の韓国映画のハリウッド版リメイク。大筋は変わっていないが、本作品のほうが洗練されている。オリジナルの韓国版のザラザラした荒々しい感じも悪くない。どちらがいいかは好みの問題。やや強引だが先の読めない展開に最後まで飽きることなく一気に観ることができる。お薦め。
