『はじまりのうた』映画鑑賞 | うさぎくんのお薦め映画ブログ

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『はじまりのうた』映画鑑賞。主人公はレコード会社の社長。かつて自ら立ち上げたレーベルで育てたミュージシャン達が成功し、今の地位を築き上げた。優秀な音楽プロデューサーであったことは間違いない。しかし、この5年ほどは全くヒットが無く、時代の波にもついていけず、酒浸りの毎日だ。そんな中、会社を辞めさせられることになってしまう。主人公には別れた妻との間にティーンエイジャーの娘がおり、娘は精神科医の元にセラピーに通っている。ある日娘が「パパは負け犬だってママが言ってた」と話す。どうやら娘は父親に父親らしさや愛情を感じたりできないでいることが序盤でわかる。自暴自棄になり、もうどうしたらよいかわからない主人公。死のうとも考える。そんなある日、偶然通りかかったバーのステージでアコースティック・ギター一本でシンプルに都会の孤独をテーマに歌う女性が歌っているのを聴く。その女性の光る個性とまるで自分のことを歌っているかのように聞こえた楽曲の素晴らしさに、すっかり魅了された主人公。その女性をプロデュースして売り出したいと切に思う主人公だが、果たして。

とてもいい映画です。作中で2回繰り返される女性シンガーの語るフレーズ「都会で独りぼっちのあなたへ」のみならず、すべての人にお薦め。