『エネミー・オブ・アメリカ』映画鑑賞 | うさぎくんのお薦め映画ブログ

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『エネミー・オブ・アメリカ』映画鑑賞。米連邦議会ではテロ対策のための「通信の保安とプライバシー法」案を可決するかどうかを巡って議論が交わされている。しかし、この法案は法執行機関による監視権限を拡大し、一般市民のプライバシーを大幅に侵害する恐れがあった。国家安全保障局(NSA)の高官トーマス・ブライアン・レイノルズは法案を可決させるべく、強硬な反対派の下院議員を、目撃者のいない湖畔で暗殺する。だが、殺害の一部始終が、渡り鳥を観察するために設置されていた無人カメラに録画されていたことを、レイノルズの部下が気づく。テロ防止法を巡る暗殺事件の証拠となるビデオを、偶然掴んだ労働法弁護士が、事件の首謀者である国家安全保障局(NSA)の高官に追われることになるが、元NSA技官と手を組んでその陰謀に挑んでいく。とてもよくできたサスペンス。じっくりと練られた脚本には一部の隙もないほどだ。タイトルは『エネミー・オブ・アメリカ』。直訳すれば「アメリカの敵」だが、それにしてもアメリカの敵とは何なのか。社会派、かつエンターテイメント性に溢れた作品である。お薦め。