『不思議の世界絵図』映画鑑賞

『不思議の世界絵図』映画鑑賞。スロヴァキアの異才、マルティン・シュリーク監督。職業訓練校を放校された少女は古い地図をもとに母親を探す旅に出る。途中で様々なエキセントリックな人物、奇妙な出来事に遭遇しながら話が進んでいく、不思議系ロードムービー。スロヴァキアの長閑で豊かな自然を背景に、シュールで幻想的な展開が続く。ストーリーらしいストーリーは全くないが、次から次と現れる人物や出来事に不思議と退屈することはない。きちんと構成されたストーリーを求める人には薦めないが、私はとても好きな作品。知的な理解や意味を求めることをやめ、「映像の魔術師」と呼ばれるマルティン・シュリーク監督の映像美に酔いしれたい。

同じ監督の作品に『ガーデン』という、これまたシュールな映画があるが、そちらもお薦め。

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