『ウォルト・ディズニーの約束』映画鑑賞 | うさぎくんのお薦め映画ブログ

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『ウォルト・ディズニーの約束』映画鑑賞。ウォルト・ディズニーは20年前に娘と約束をした。当時、娘が好きだった児童文学「メリー・ポピンズ」の映画を作る、と。ウォルトは20年に渡ってメリー・ポピンズの作者と映画化権を得ようと交渉してきたが、作者パメラ・L・トラヴァースは頑として聞き入れず、映画化はされることは無かった。しかし、経済的に困窮したパメラは渋々映画化することを受け入れ、イギリスからハリウッドに向かう。尋常ならざるほどの頑固で偏屈なパメラは共同脚本家達と、初めから些細な点で意見が合わず、その後もあらゆるシーンやセリフ等で決して妥協しようとしない。果たして映画化することができるのかすら怪しくなる。どうしてパメラはあらゆる細かなことに拘り、一切の妥協を拒絶するのか。場面は現在と、パメラの幼い頃の生き様を行ったり来たりしながら進行していくことになる。いま自分がこうして生きているのはなぜか。これまで自分はどんな苦難を乗り越えてきたのか。いま自分が生きてるのは何が支えになっているのか。エンターテイメントでありながら、自らの存在意義を問いかける秀作である。脇を固める役者陣の演技も素晴らしい。お薦め。