『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』映画鑑賞

『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』映画鑑賞。21世紀、現在の世界とは異なる歴史を持つパラレルワールド。高度に科学技術が発達した日本。電脳化された人間の脳をハッキングし記憶や行動を自在に操る正体不明の天才ハッカー、「人形使い」が潜入したとの報告が入る。目的遂行のためには盗聴や暗殺や破壊活動も厭わない政府の防諜組織である公安9課、通称「攻殻機動隊」が捜査に乗り出す。複雑で精緻な世界観。独自の概念を表す固有の用語が飛び交い、初見の者にとってはストーリーについて行くのが大変だ。見所やテーマはいくつもあるが、基本的には「自分とは何か」、「自分を自分であると思うあるいは感じるというのはどういうことか」、「自分と他者を隔てるのは何か」を考えさせる映画である。やや難解な作品だが、何度でも鑑賞に耐え、きらびやかで猥雑な映像世界を存分に味わうことができる。お薦め。

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