『ヘカテ』

とある戦間期ヨーロッパの外交官の、人妻に入れ込んで執着が過ぎた結果人間関係を持ち崩したという回想。


破滅の美というか、舞台タンジールのエキゾチックな妖しさというか。

そういうのは規範ありきなわけで、80年代ではなく2024年にこの映画を見てその官能性を感じ取るのはなかなか難しい。

私たちの世界はもっともっと猥雑になってしまったから。


思い出そのもののような映画。