移植 | 【雲の向こうはいつも青空】PAREANAのblog

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幸せは自分の感じ方次第。小さなことも喜べる人になりたい。

息子は小学5年生。

自分が5年生の時、転校先で入ったクラスは、担任の先生が癌で亡くなられて1ヶ月も経っていなかった。
子供心にも、なんとなく重たい雰囲気を感じた記憶がある。

息子の手術まで1ヶ月を切った。
不適合だから、何もしないで手術をすれば100%死ぬ。
できる限り拒絶しないよう、2週間前から入院して、医師や医療スタッフの皆様が準備して下さる。
私も自己血を予め貯めておく。

息子には納得して手術を受けてもらいたい。

5年生でどこまで理解できるのか?

ちょうど移植したお友達の話しになって、A君はどうしてアメリカで移植したの?
と聞くので、日本では脳死の移植は少ないのだと説明した。
あなたはお母さんの肝臓を移植するから日本でできるんだよ、と。
そして、移植しなかったらどうなるのかと聞かれたから、凄く迷ったが本当のことを知って自分で考えてほしいと思い、今の肝臓では成長期が来ない(息子にはわかりやすく身長がストップする)と言った。
息子は別にいいのに、と言った。
意外だった。
身長が低いことを気にしていると思っていたから…
さらには、今の肝臓では長く生きられないことも説明したが、なんとそれは別にいいと………………
ありのまま受け入れると言っているのか、まだ死についてピンときていないのか…

ここにきて混乱しているのは私だ。

息子は今とても体調が良くて、真っ黒に日焼けしてサッカーや野球をして毎日遊んでいる。
こんなに元気な姿を1ヶ月後に苦しませる。

医師は、元気な時に移植するのと、どうにもならなくなって弱ってから移植するのとでは回復が全然違うと…
それはよくわかる。
そして、今元気でも、肝臓が長く機能できないこともわかっている。

だけど、本人は生きれるところまで精一杯生きたいのか?
長生きさせたいのは親のエゴなのか?

まだまだ子どもと思って勝手に決めてしまったことを少し悔やむ。