皆さまこんにちはautrose930です
お読みいただいてありがとうございます
昨日は少し暖かだったようですが
家にお籠りしておりました
買い物も仕事帰りにくっつけます
いよいよ
今日から悪の花🌹本放送ですね
22時から開始、備えたいと思います
悪戦苦闘したえむねっとも
他の番組で試してPCで見れそう(´▽`)
しばらく悪の花🌹に浸りそうですが
「月の恋人 歩歩驚心 麗」二次小説
「千夜一夜の衣」更新しておきますね
今日はあの場面にお邪魔してます
史実の脚色あります
ドラマに戻るときは
どうぞリセットしていただきますように
ワン・ソが、多彩な影絵を披露したのは、ヘ・スにとって意外なことだった。
スが馬を作ってみせると、ソは、それに張り合うかのように、オオカミをこさえて遠吠えをし、その後、口笛と共に、空高く鳥を羽ばたかせてみせた。
二人は、優雅な二羽の水鳥を作って、その嘴をチョンと突き合わせ、可愛らしい形を作ってみたりもした。
皇子様は
いつ、誰に、影絵を教わったのだろう
都にいた幼い時、乳母に?
信州で過ごした少年の頃
稽古相手の武人に?
それはないでしょうね…
皇子様のこと、私が知らないことは、きっと、まだ沢山あるのだろう。それを、これから少しずつ、問いかけていくことが出来るのね。全部答えてくれるかどうかは別として…
今までとは及びもつかぬほど、二人が側近く過ごしたあとなので、スは、ソを、とても身近に、あたかも少年時代から見知っているかのように感じていた。
障子に映った背の高い人影が、大きく腕を伸ばすと、小柄な人影を優しく丁寧に包み込んだ。
ふふふっ
スは、心から嬉しそうに、小さな笑い声を立てた。
スがとても幸せそうに見えたので、ワン・ソは、照れくささを感じながらも、満ち足りた思いで微笑んだ。
イ・ジュンギさんは確か
このシーンで撮影終了だったのですね
「皇子様、ソギョンにいらした時、ずっと、私のことを考えてらしたのですか?」
「スや、お前、き、急に、な、何を申す?」
「どうなのです?傷のお手当てをしてあげたのですから、きちんと、お答えになってください。」
スは、人差し指で、ソの右腕をツンと突いた。
ソはピクリと肩を後方に動かした。
スの治療が確かなものでも、傷の痛みは急に癒えはしない。
「常にそなたを想っていた…と言ってやりたいところだが、なすべきことに心奪われ、時には、そなたを想う暇もないほど、無心であったやもしれぬ。」
「まあ、随分ね。なすべきことって何ですか?」
後晋に遣わされていた時は、『常にお前を想った』と言ってくれたのに
皇子様ったら
こういう時の女心が分からない方なのだわ
変に正直なところがあるのね
「いかに築城作業を遅滞させるか、人足の疫病を収めること、味方の豪族から情報を得ること…全てだ。」
慣れない土地での緊張の日々を思い出し、ワン・ソは左腕を後ろにつき、溜息と共に空を見上げた。
「さようですか。心を動かされるような女人はいなかったご様子ゆえ、許して差し上げましょう。」
「女人?そのような者がいるわけがなかろう。そういうお前はどうなのだ?」
「私?私は、茶美園の仕事に没頭しておりました。ただ、そうね、多少…そういえば、ある国の方からお誘いはございました。」
スは、ワン・ソに対していたずら心が湧いてきて、やや思わせぶりな言い回しをした。
ソは、急に何かに弾かれたように、がばっと身を前に乗り出してきた。
「異国からの誘いだと?いったい、何処の国の使節の奴だ?」
「ふふ。(やったあ)それでは、手がかりを教えてあげましょう。よーく、見てくださいな。」
こちらは
最初にスが作った馬の影絵ですね
ワンソのポニーテールが可愛い
スは、「馬」の影絵の手の形を少し変えて、横を向いた動物の姿を障子に映してみせた。
「何だ?馬にしては、どうも口のあたりが締まりがない。何か、のんびりした生き物のようだな。」
「皇子様はご覧になったことはないかもしれませぬ。これは、駱駝、です。答えは、駱駝が沢山いる国から来た方、よ。」
「駱駝だと?後晋にいた時、契丹の商人が連れていたのを見たことがある。確か、背に二つのこぶがある…では、契丹人がそなたに言い寄ったというのか?どうやって、契丹人がコリョに侵入したのだ、何故?」
ソは、スがナムジャに請われた事実もさておき、契丹人が潜入したことも許せぬ様子であった。
「契丹ではありませぬ。駱駝がもっと沢山いるのは、波斯国ですわ。波斯国の若い商人が、私に一緒に国に来ないかと、おっしゃいましたの。」
「波斯国の若い商人が?」
スは、ワン・ソがソギョンに発った後、アール=サーニー親子が皇宮を訪れて、数々の美しい衣装や装飾品を見せてくれたことを話して聞かせた。父親のザイダーンが語った、魅惑的なアルフ・ライラ・ワ・ライラ(千夜一夜物語)の端緒についても。
ソは、スの語る見知らぬ異国と異邦人の話を、苦虫をかみつぶしたような顔をして聞いていた。新しく灯した蝋燭の火は、再びゆらゆらと揺らめき出した。
「衣装は妖艶なものもあったけれど、私が気に入ったのは、バグダードの王朝御用達の品だったみたい。レイディ・スゥはお目が高いって、商人から誉められたのですよ。」
「ふん。その若造の方が、先ごろ、再びやって来て、そなたに婚姻を申し出たというのか。断じて、許せぬ。もっと早く帰朝して、追い払ってやればよかった。」
ワン・ソは、スが此処にやって来るまで、彼女への想いをひた隠しにしていたのも何処へやら、嫉妬心をあらわにしていた。スは、満足そうに彼の言葉を聞いていた。
「私より一つか二つ年下のはずなのに、カミールさんは髭もはやしたりして、随分と大人な感じになっていらしたわ…ああ、でもお怒りにならないでくださいね。私が、皇子様をお待ちしている、と言っておことわりしたら、あっさり引き下がってくれましたゆえ。皇子様は、きっと、スルタンになるような立派な方なのでしょうね、と言ってました。」
「スルタン?」
「スルタンは、波斯国の言葉で、王様という意味です。」
「さっきの話に出て来たシャフリヤールとかだな。私は、王になろうとなるまいと、女人を無暗に殺めたりはせぬ。」
ワン・ソは、面白くない気持ちながらも、異国の夢物語をしっかりと追っていたようである。
「シャフリヤールは架空の王様らしいです。実際の人物ではないの。妃のシェヘラザードもですけれど。」
「妃の方は、良い女人であるし、賢い人物でもある。それに、毎夜、物語を話すというのも、至極、何というか…その、憧れるものだ。」
最後の方、
ワン・ソは小さく口ごもるようにして言った。
それに、少し顔が赤らんでもいた。
「皇子様、少しお顔が赤いです。あら、いけない。まだ、少し熱があるようだわ。」
スは素早くワン・ソの額に手を当てがった。
彼は、日中は、傷が膿んでいたため、熱にうなされていたのである。
「さあ、もう、お話はこれまでにして、お休みにならねばいけませぬ。私がいる間に、しっかり傷を治していただかなければいけませぬ。」
スは、ソを、先ほどまで二人がいた褥に、小さな手で追いやった。
「痛くないように、右腕を上にして横になってくださいね。」
真剣な表情で、ソの世話を焼く、スの細い手首を取って、ワン・ソはしみじみと言った。
「そなたと過ごす、あまたある夜の、今日が其の第一の夜であったのだな。そなたが話してくれた、千夜一夜物語の始まりの話を、決して忘れはせぬ。そして、また明日、スや、私に物語を話して聞かせてくれ。」
スは、ソの願いに微笑みながら頷いた。
蝋燭の灯りが再び揺らめいたと思ったら、ふっと消えてしまったので、ソは、スの笑みを瞼に閉じ込めて眠りにつくことが出来た。
千夜一夜の衣⑫に続く
16話の影絵シーンにお邪魔しました
ここで またまたお勝手に
千夜一夜物語とか
スがペルシア商人に求婚されたとか
ワン・ソに伝えることにしたのです
何故なら
17話でワン・ソ(クァンジョン)が
千夜一夜について
それらしいセリフ言いますのでネ
昨年ステイホームが言われ始めて
家族で影絵を楽しむことも
小さなブームになったのかしら
動画も結構ありますね
皆さまお元気でネ
autroseも時々滅入りながらも
持ち直しておりまする
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