皆さまこんにちはドキドキautrose930ですピンク薔薇

お読みいただいてありがとうございますラブラブ

 

「月の恋人 歩歩驚心 麗」二次小説ブログ

 

土日かなりの大雪がしんしんと舞い雪の結晶雪の結晶雪の結晶

 

雪景色は雰囲気あるものの

大規模な渋滞で大変な事態に

平日の交通も大丈夫でしょうかお願い

 

では、パラレル的な二次小説の更新です

史実の脚色あります注意

ドラマに戻るときは

どうぞリセットしていただきますようにベル

 

 

 

そのような日が巡ってきたとして…

スは、スは、

私を待っていてくれるのだろうか。

 

 

待つ…

お帰りの時期がいつなのか

全く分からぬまま、ソ皇子様を待つ

しかし、あの方はクァンジョンだ、いつの日か必ずこのケギョンに戻っていらっしゃる

 

だけど、だけど…皇子様の心は、もしかしたら、私から離れてしまったのかもしれない

私が信じなかったから

 

このコリョの世に舞い込んだ私が、こうして皇子様を待ち続ける意味はあるのだろうか

彼を血の君主にさせないため?

 

いいえ、意味があるから、科せられたものがあるから、皇子様を待つのではないわ

コリョの世で巡り巡って

育んできた愛を、信じているから

完全なまでに冷たい、私を拒絶する仮面の表情が、嘘であると信じているから

 

あの方がソギョンにたって

もう二回目の冬が過ぎ去った

私はこうして

今日もこの池のほとりに佇んでいる

恋しさと寂しさと共に

 

 

何回もこのショット

使わせてもらいました

ちょっと手抜き

 

 

「ヘ尚宮さまあ、女官長様からの御伝言です。まずは、茶美園にお戻りくださいませ。」

黄色にこげ茶の水玉模様の上衣をまとった下級女官の一人が、息せき切って坂を下ってきた。彼女はスの傍らで息を切らしながら、赤紫のチマのズレを手直しした。

 

「何のお言いつけ?陛下の酒肴が足りなかったの?それとも急なお茶会のご予定でも?」

 

現皇帝チョンジョンは、死者たちの亡霊の夢にたびたびうなされるらしいという噂があり、彼は、目が覚めれば、開国寺での供養と酒にまみれた生活を送っていた。

 

「いいえ、陛下や王族の皆様の御用事ではございませぬ。異人館に…順風館の異人さまにお茶を運んでほしいということでございます。」

「この時期にまだ順風館に留まっている方がいたかしら。昨年のパルグァンフェのあと、しばらく滞在していた使節や商人はいたけれど、一旦、皆引き上げたはずなのに。」

 

スは、(いぶか)し気に思いながらも、異国の客用の茉莉花(ジャスミン)茶と揚げ菓子を手早く用意して、異人館に向かうことになった。女官たちは押しなべて、出で立ちが奇妙な異人たちを怖がることが多いため、スは、物おじしない上級女官のヨリを伴に連れて行くこととした。

 

 

 

異人館の門前には、頑丈な監門衛の兵士が対峙しており、彼らが頭を小さく下げる間をすり抜けると、前庭に、執事役の顔見知りの内官が待っていた。

 

「突然に呼び立てて済まぬな、ヘ尚宮。本日、大陸から西海を渡って見えた異人がお一人いて…そなたと旧知の中であると言って、茶を所望されているのだ。」

「旧知の仲?」

 

大陸、つまり今は後周の時代だが、知り合いの唐人などいただろうか。誰でもよいけれど、早く用事を済ませなくては。いつ何時、皇帝の呼び出しがあるかもしれない。

 

 

 

「失礼申し上げます。」

側仕えの内官が扉を開けた部屋に入ると、細い目の丸顔の唐人ではなく、背の高い白い装束の細面の異人が立っていた。

「まあ、貴方は…」

 

スが自分のことを覚えていたのが嬉しかったのか、その異人は緑の目に言い知れぬ喜びをたたえ、白いターバンを揺らしながら、スの方に歩み寄って来た。

 

「レイディ・スゥ、ひさしぶりでございます。私は、カミール・アール=サーニーです。」

カミールは、本当は、スの手を取りたいような素振りをしていたが、コリョの風習に倣って、彼は立ち止まって片手を胸にあて、スに礼儀正しくお辞儀をして見せた。

 

恰幅の良い父親の陰に隠れ、自分から挨拶をすることもままならなかったのに、二年ぶりに会うカミールは、今や身体つきも逞しくなり、青年商人として如才のなさを漂わせるようになっていた。以前は確か目立たぬ色の象牙であったのに、彼のターバンには、今は、深い海の色の宝石が中央に留められていた。

 

「よい青磁を仕入れるため、一人、ピョンナンドに入港しました。お懐かしくて、皇宮にお寄りしてみたのです。お元気でしたか?」

「そうそう、カミールさんでしたね。髭を生やしてらっしゃるので、最初はすぐに分かりませんでした。美しい衣をたくさん見せて下さって、とても楽しい時間を過ごさせてもらったのよ。こちらは伴の女官の、ミン・ヨリです。」

「初めまして、レイディ・ヨリ。」

さすがのヨリも、レイディという異国の響きに、意味は分からなくとも図らずも頬を赤らめてしまった。

 

スは、カミールのすすめる肘掛椅子に腰を下ろし、ヨリは赤い頬のまま床に膝をつき、盆の上の茶器を机に並べて静かに茶を注ぎ始めた。

 

「御父上はお元気ですか?あのあと、お国に…波斯(はし)国にお帰りになったのですか?」

「いえいえ、ペルシアは、簡単に行って戻って来られるところではありません。帰る時は冒険のような長い航海になります。父も私も、引き続きスィーン(中国)の都に留まっているのです。」

カミールは、細長い指で小さな茶碗を器用に持ち、目を伏せながら茶をすすった。

 

「私の国のお茶のような香りがします。本当に懐かしい。レイディ・スゥ、貴女に私の国の話を聞いていただきたいのです。」

「私に?」

 

 

自国の歴史だってあやふやだったのに、世界史なんて全く大雑把にしか分かってないわ。

アラビアのあたりの話ね。

まあ、聞くだけならできるでしょう。

 

スは内心ひそかにそう思いながら、異人の目の色に魅入っていたヨリと顔を見合わせた。

 

 

「私の国ペルシアは、アッバース朝のカリフの元に平和に治められていましたが、二年前、ブワイフ朝の軍事政権にとって代わられたのです。」

「まあ、それは大変なこと。」

「バグダードの都も戦場となり荒廃しましたが、幸いにも家族や屋敷は無事でした。一族はバザールや周辺の国との交易を続けています。」

「まあ、それは、良かったこと。」

 

「母国からの便りでは、都のバグダードは活気を取り戻しつつあるそうです。父も、国に戻りたい思いが強く、来年かその次にでも、絶対に国に帰ろうと思うのです。

よいモンスーンと吹送流(すいそうりゅう)に出会ったら、その時、スィーンの港から出航いたします。

レイディ・スゥ、私たちとご一緒にいらっしゃいませんか?」

 

「確かに、この時代の船旅には、よい風と海流が必要ね…え、な、何ですって?ご一緒に、とは?私に?」

「レイディ・スゥ、私と一緒にペルシアに来ませんか?私の妻になってくださったら、貴女以外に、私は一人も妻を(めと)りません。」

 

隣のヨリが立ち上がろうとする気配があったので、スは急いで彼女の薄墨のチマを捕まえた。

 

「そ、そんなこと、急におっしゃられても、こ、困ります。」

「二年前にお会いした時から、とても可愛らしい貴女のことが頭から離れなかったのです。また、コリョに渡ることがあったら、必ずお会いしたいと思っていました。びっくりされたかもしれませんが、私には時間がありません。」

 

スがたじろいでいる隙を見計らって、ヨリは「廊下でお待ちしております。」とささやいて出て行ってしまった。

 

ええっ、そんな…

ヨリったら置いていかないで。

交易関係にある国の人だから、怒らせないようにしなけりゃならないわ。何て言って断ったらよいだろう。

 

 

「スィーンの杭州を出発して、沿岸に停泊しながら、ホイアン、スコータイの港からインドへ。アラビア海沿岸を反時計回りにめぐっていけば、ペルシア湾はもうすぐです。」

「と、遠いですね。」

「バグダードについたら、父の屋敷と別に、新しい屋敷を建てて暮らすことにしましょう。以前お見せしたような、綺麗な衣装や宝石を差し上げましょう。私はたくさん働き、レイディ・スゥを大切にします。」

「……」

 

「巡礼キャラバン隊もご一緒しましょう。」

「キャラバン(隊商)?」

「第七月にラジャビーヤという大がかりな先発隊が出発します。我々一般人は、第十月のキャラバンで出発します。」

 

「数千頭のラクダを従えて行くのですよ。バグダードからクーファ、サァラビーヤ、ナキラを経てメディナ、そしてメッカへ。広大なナジド高原の、かがり火を焚いたオアシスの静かな夜は、銀白色の砂と紺碧の空、浮かぶ三日月が特に美しいですよ。」

「ラクダに砂漠、夜空、三日月…確かに絵画のようでしょうね。」

 

「オアシスには隊商宿もありますし、不便はありません。巡礼の後は、メッカや周辺の都市で、大口の商売をしてまた帰路につくのです。」

 

カミールは、二年前よりはるかにこの国の言葉が上手になっていた。

彼が語る愛する母国の暮らしの話は、非常に熱がこもっていたため、スは相槌を打つことさえ忘れていた。

しばし、彼女の思考は、遥かなる西方諸国へと漂っていたことも事実である。

 

スが押し黙ってしまったので、カミールは少し恥じ入ったように小声で言った。

 

「私の思いばかり言ってしまって、あやまります。レイディ・スゥは、北の地に発たれた兄皇子をお待ちしているのだと、ペガ皇子からお聞きしたことがあります。その方は、今どのようにされてらっしゃるのですか?便りは下さるのですか?」

「いいえ、全く何も…」

「貴女に何かお約束をして、彼の地に行かれたのですか?」

「約束など、しておりません。」

 

「…そうなのですか。貴女のような素敵な方に何も約束もせず、行ってしまわれるとは、ペガ様の兄皇子様は少々無責任なお方ですね。いや、失礼いたしました。」

「…皇帝陛下が、遷都を早めたいと望んでいるのに、ソギョンでは作業が進まず大変である、と伝え聞いていますけれど…」

スは消え入るような声で言った。茶美園で女官たちが噂している以上のことは、ス自身も知らないのだ。

 

「彼の地で奮闘してらっしゃる皇子様に対して、フェアでなくてはいけませんね。一晩、私の申し出をお考えになって、明日にでも答えを聞かせてください。」

カミールは、てきぱきとした口調でそう言うと、にっこり微笑んだ。

 

大陸の都、カイフォンでの商業活動は、彼を、自信に満ちた一人前の貿易商人に成長させたようだった。

 

千夜一夜の衣⑩に続く

 

 

 

週末たっぷり時間あるはずが

途中からバタバタ忙しくなりあせる

落ち着いた後も小説モードに入り込めず

 

その後、物書きの雰囲気が出ましたが

今度は、あーでもない、こーでもないうーん

順番をどうしよう、とか考えてしまいました

 

遅い時間にアップするのもなーと思い

朝にお届けすることにいたしました

 

 

今回のお話はドラマ16話はじめの方

スがジョンに

「引退したらお給金をはたいて旅行をしたい

舟に乗ったり、砂漠をラクダで旅したり…」

でしたっけ?

そのようなくだりがありましたでしょう?

スにそう言わしめるようなことが

あったのだとしたら…がモチーフですニコニコ

 

 

もう年末ですね。ついていけないわ汗

あとはー

MネットJapanの契約をせねばなりません

悪の花赤薔薇ストーリー

ぜひ理解しながら見たいですものね

 

 

平穏無事なのが一番ですね

感染状況が減少に向かってほしいですおねがい

皆さま温かくしてお過ごしくださいませ

 

 

 

 

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