20年前の整備士時代、出張点検をしたあとにやっていた超簡単な洗車方法を綴ってみます。
現在では通称「ワンパネル洗車」というそうです。
ワンパネル洗車のメリットは、
・どこでも洗車ができる
・水道設備がなくても洗車できる
・床をほとんど濡らさない
・炎天下でも洗車できる
・節水
デメリットは、
・シャンプー洗車はできない
・簡単すぎて満足感が少ない
・傷を最小限に抑えるためにコツが必要(下記に記載)
といった感じでしょうか。
それではワンパネル洗車を解説していきます。
《用意するもの》
①バケツ
②タオル2枚
③水5L〜10Lくらい(バケツ1杯分)
バケツはなんでもいいですが、車に常備したいなら折りたたみできるものがオススメです。
タオルは20年前は綿タオルしかなかったので綿タオルを使っていましたが、マイクロファイバータオルの方が使いやすいと思います。
水は水道水や井戸水で構いませんが、純水があればシミがつきにくいのでベストです。
《洗車の準備》
①バケツに水を入れる
②タオルを2枚入れる
③タオル1枚を水がギリギリ垂れない程度に軽く絞って手のひらサイズにたたむ
④タオル1枚を固く絞って手のひらサイズにたたむ
バケツに水を入れ、タオルを2枚入れてしっかり水を含ませます。
1枚はポタポタ垂れない程度に軽く絞り、
もう一枚は拭き上げに使うのでしっかり固く絞ります。
これで準備完了です。
《洗車の手順》
①乾いたボディに軽く絞ったタオルをゆっくりと載せます。
②ゆっくりとボディの上を滑らせます。
③固く絞ったタオルで拭きあげます。
キレイに仕上げるためのコツ
・1パネルずつやる
・タオルを押し付けない
・乾く前に拭き取る
ボンネットやルーフパネルは大きいので、半分とか4分割くらいに小分けにしてやります。
1パネル終わったらタオルの面を変えて次のパネルをやります。
タオルが汚れてきたらバケツでしっかりゆすぎます。
タオルの面圧は少なければ少ない方が良いです。
手で押さえつける必要はありません。
水を含んだタオルの重みで十分です。
むしろ少しつまみ上げるくらいで良いと思います。
拭き上げも同じく力を入れて擦ってはいけません。
タオルを固く絞って、ボディを軽く滑らせて水滴をタオルに吸収させるイメージです。
タオルは縦方向か横方向のどちらか1方向に滑らせます。
円状に滑らせると傷が入りやすいです。
真夏の炎天下でも50cm×50cmくらいずつ小分けにして繰り返すことで洗車できます。
《注意点》
①吹き上げる前に乾かさない
②拭き上げは水滴をなるべく残さない
③泥や砂が多量についている場合はこの手法はお薦めしません
吹き上げる前に水滴が乾いてしまうとシミの原因になる可能性があります。
拭き上げをしっかりやらないと、シミの原因になる可能性があります。
ほとんどの車はこの手法で洗車できますが、泥や砂がたくさん付着している場合は大量の水で洗い流してから洗車した方がいいでしょう。
《モアベターなやり方》
・霧吹きを用意し、タオルを乗せる前に濡らしておく
乾いたボディに濡れたタオルを滑らせることに抵抗がある方もいらっしゃると思います。
私もそうでした。
そこで、ハンディタイプの霧吹きに水を入れて小分けに濡らしながらやると傷もつきにくくて良いと思います。
現在オートヴェッシュで行っている出張洗車の基本的な洗車方法はこれです。
《傷つかないの?》
20年前からこの手法で洗車してきましたが、私は多量の水を使う手洗い洗車と同等だと思っています。
水の浸し具合や力加減などにもよりますが、それは多量の水を使う手洗い洗車でも同じことが言えると思っています。
力をかけずに撫でるように、汚れをタオルに吸着させながら洗車すれば、ほとんど傷をつけることなく洗車できます。
以上、『誰でもどこでもできる、超簡単な手洗い洗車のやり方』を綴ってみました。
次回は『ガラスの拭き方』を書いてみようと思います。
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