『我々人間は子ども時代、ひとりの例外もなく劣等感を抱えて生きている。』
 
「自らの不完全さ」を経験する子どもたちは、原理的に劣等感を抱かざるを得ない。
  周囲の大人たちにはできるのに、自分にはできないことがある。
  大人たちが手を伸ばす棚に、自分は手が届かない。
  大人たちが持ち上げる石を、自分は持ち上げられない。
  自分には価値がないのだ。
  この程度の価値しかないのだ。
 
劣等感とは、自らへの価値判断に関わる言葉である。
 
「大きくなってどうする?お前には人をくつろがせる才能があるんだ
わたしの身長は155センチメートル
かつてわたしは、自分の身長について思い悩んでいた。もし人並みの身長があれば、あと20センチ、いやせめて10センチでも身長が高ければ、なにか変わるんじゃないか。
大柄で屈強な男性は、それだけで相手を威圧 してしまうところがあるのかもしれない。
なるほど、小柄であることは自分にとっても周囲の人にとっても、好ましいことなのだ。
 
われわれを苦しめる劣等感。
それは理想に到達できていない自分に対し、まるで劣っているかのような感覚を抱く他者との比較
つまりは対人関係なのだ