「アンダー・ユア・ベッド」
映画
アンダー・ユア・ベッド を観ました。
全編まったく緊張感が途切れず、あたかもクライマックスの連続のよう。
とてつもなく残酷な展開でありながら、この上なく感動的な愛の物語でもあります。
久しぶりに心を揺さぶられる素晴らしい映画でした。
非の打ち所がないとは、こういう映画を指すのだと思います。
この映画を良い作品 記憶に残る映画にしています。
残酷さと孤独、純愛をまったく違った物語の中から同時に見せた上で、それを実現しています。
こんな離れ業は、そうそうできるものではないです。
この映画を、記憶に残る作品にしているのですが、
それが女性監督というところも凄い。
(以下は監督と西川可奈子さんのインタビュー)
監督
人は安易に良い、悪いと線を引く。
現実はそうではないわけで、それをフィクションの中で描きたかった。
この映画を見る観客は初めは主人公の三井に「ダメな人間」と線を引こうとするだろう。
しかしだんだん引けなくなっていく。
なぜなら主人公は自己愛ではなく見返りを求めない愛を貫こうとしている。誰がそれを裁けるだろう。
―DVの場面は目を覆いたくなるほど激しいシーンだ。どのような気持ちで撮影に挑んだか。

西川可奈子 以下
脚本を見た時、絶対に演じたいと思ってオーディションにも臨んだので覚悟を決めていた。
つらいシーンもあったが、監督をはじめスタッフの方々が私のメンタルを気に掛けて2週間、合宿しながら撮影したため、演技に集中できた。もし一度自宅に戻っていたら、気持ちが安定しなかったと思う。
安里監督 以下
西川さんの精神力には驚きだった。
いつも笑顔でいてくれた。
彼女だけでなく、すべてのキャストやスタッフがひるむことなくこのテーマに挑んでくれて、ものすごい熱量だった。
それが映像にも出ていると思う。
実は
僕と女優の可奈子さんとは友達だ。
俳優さんは少ない。
映画の中から、魂を揺さぶられるような
演技
記憶に残る作品は少ない
西川可奈子さんの女優魂は素晴らしいです。
映画業界もなかなか予算の問題など
大変らしいけど、
予算は無くとも、西川可奈子さんのような
素晴らしい女優さんの演技があれば
記憶に残る作品を作ることは出来るという
希望が持てる。