フェラーリも随分とサービスが良くなったもんだ。
高品質 高性能 フェラーリは日々進化して生産台数も今や年間6000台を超える。
年間3000台しか生産しないと言っていた時代が懐かしい。
しかしフェラーリに安心といった保証があるとフェラーリの価値は下がる。
新車など絶対買えない貧乏人の僻みだと思って笑ってくれてもいいけど僕はホントにそう思う。
昔 並行輸入のフェラーリを買いに来たお金持ちの人達には男の美学がありカッコ良かった。
保証のないフェラーリに何千万払って、いつ壊れるかわからない、何処で直したら良いかも知らずにフェラーリを買っていた。
泣く子も黙るカッコをした真っ赤のフェラーリは、いつぶっ壊れるかわからないからこそ何もかも手に入れられる一部の幸福な人が、たかだか自動車に熱くなれたのだろうし
こんな自動車を買う行為が男としてカッコイイと満足できたんだと思う。
事実フェラーリが
壊れるとお客様は何処か嬉しそうだった。
困っちゃたよー
といいながらも何処か嬉しそうにみえた。
そんな男性がホントにカッコ良く見えた。
このテスタロッサは安心の七年保証でっせー(^ ^)
などと売っていたらフェラーリの毒っ気 魔力は無くなり誰も買わなかっただろう。
安心がフェラーリの価値を下げるのだ。
どうせ壊れるだろうと思いながらも手をつける行為に男の美学がある。
それは女性に対してと同じだ。
七年間安心保証恋愛パックつき女性に男は燃え上がらない。
手をつければ嫌われるかもしれない、これ以上触れれば壊れるかもしれない、この駆け引きが気持ちを常に高める。
フェラーリの魔力は非現実的なところにある。
危険かつスリリング
いつぶっ壊れるかもわからない。
しかし 乗ればアルファロメオの三倍 ポルシェの二倍の刺激があり頭は完全にフェラーリにやられる。
フェラーリに安心がついた事でフェラーリに熱くなる人が少なくならないかと僕は思う。
この世の中せめてフェラーリくらいは、昔ながらのスリリングなドキドキ感を残してもらいたい。
それとやっぱり多少の面倒くささも必要だと思う。
フェラーリはマニュアルミッションが似合うのだ。
そしてフェラーリのボディには赤が似合いエンジンはやっぱり12気筒が相応しい。