
楽しみにしていた、スティーブン・コーヘン 言葉にならないほど、感動しました。
アイルトン セナの映画以来 涙がこぼれました。
名古屋で、これほど感動できる パフォーミングアーツ が見られた事をとても光栄に思いました。
《Chandelier》(2002)はパフォーマンス作品であり、南アフリカヨハネスバーグの黒人ホームレス居住中心地にて、彼らの町が取り壊される最中に撮影されたドキュメンタリー・ヴィデオ作品である。パフォーマンス、ダンスやシャンデリアの映像を使用し、ヨーロッパとアフリカ、黒人と白人、富裕層と貧民層、影と光、公共性と私有性、強者と弱者、安全と危険の間に在る矛盾を明示する。また、ニューヨークのグラウンド・ゼロ(ワールド・トレード・センター跡地)周辺にて制作されたコーヘンの最新作《Golgotha》(2009)についてコーヘン自身の言葉を下記に引用する。
「混入、体-その言葉の全ての感覚、生きている体が白骨に、灰に、その思い出に至るまで。本作の目的は商業の超道徳性(全ては売るため)と深い悲しみの儀式(全ては死に終わる)との狭間にある置き去りにされた、空虚な場所に存在するダンスを見つけることである。」(スティーヴン・コーヘン)
Steven Cohen
スティーヴン・コーヘンは20年以上もの間、ヴィジュアル・アートの制作と平行して、ギャラリーや美術館、公共空間でパフォーマンスを実現。南アフリカ出身の白人、ホモセクシャル、ユダヤ人という自身のアイデンティティはもとより、民族の起源や差別といったアイデンティティの中に潜む疑問をテーマに作品を発表している。