著:HG・ウェルズ

 古典に属するんでしょうね。
 マッドサイエンティストによる、生物の改造、その傲慢さ。その博士から解放された島の姿らしい。魅力は。
 面白さとしては、微妙。古すぎるせいかな?

 1960年代以降かな? 島にたどり着いたら不思議な生き物(恐竜であったりキノコ人間であったり)がいて、サバイバル……なんて映画がよくあった。ジュラシックパークも作りとしては似てるかもしれない。科学の傲慢という意味では、テーマまで似ている。

 でもまあ、ヴィジュアルや考証面で言うと、新しい方や恐竜と言った興味惹かれるモノに軍配が上がってしまうのは、仕方ないかもしれない。
 タイムマシンは小説の方が良かったけどね!

良い点:人間と獣の境目が曖昧になった描写。怖いのは確か。
悪い点:外科手術的に人の形をした獣を作るのはちょっと無茶。(ただし、DNAの存在が知られる前なので、ここはしょうがない)

モロー博士の島 (創元SF文庫) モロー博士の島 (創元SF文庫)
(1996/09)
H.G. ウェルズ

商品詳細を見る

異邦人 (ノン・ポシェット) 異邦人 (ノン・ポシェット)
(1993/07)
半村 良

商品詳細を見る

(タイトルが違うけど、あらすじにある固有名詞から同じ本です)
 適当に図書館から借りてみたら……戦国自衛隊の人? まあ、それはそれとして。

 上リンク先のあらすじからでも分かるかと思うのですが、超常現象によって物理的に一つの市が亜空間に閉じ込められる話です。
 金融・政治がらみの話かと思いきや、SF方面に行きます。
 ライトノベルにありがちな「少年・少女が異世界に行って、冒険の結果成長」といった温い話ではないです(これはライトノベルではないですが)

 しかし。平成二年初版と言うこともあり、携帯とインターネットが存在すると「亜空間に閉じ込められる」ということの現実味が薄れてしまう。というより、この本の設定では閉じ込められることもなくなりそうです。
 技術革新というのは物書きにとってはチャンスでもあり、恐怖でもあるようで。

よい点:細部がカッチリしていて、読み応えはあります。特に閉鎖空間で表に出る、人の残虐性はすばらしい。
悪い点:理論が小難しい。完全に理屈抜きでも困るけどね。