この話は、海上に人工の飛行場の島を作るというもの。そこに立ち寄った大日本帝国海軍の軍艦から、士官が一名消える。

 彼を残したまま、出港する軍艦。

 そして、島にはある秘密があるのですが……。



 島の秘密と、脱走した下士官の行方に、だんだん引き込まれていきました。

 が……。


 読んでいたら、すごい表現が出てきた。

 それは、短い滑走路から大型機を飛ばすための工夫について。


「飛行甲板は、戦車の無限軌道式になっていて、猛烈なスピードでもって飛行機の飛びだす方向と逆に動くのです。だから飛行甲板を走りきるまでには、甲板の長さの幾層倍かの長い滑走路を走ったと同じことになる。これだけ申せばもうお分かりのとおり、どんな重い重爆だって楽にとびだせますよ。」


 いやいや。これはないガーン

 飛行機が離陸するために必要なのは距離ではなく速度なので、飛び出す方向に滑走路を動かさないといけないですね。


 やっぱり昔のSFには、考証のところに難点があるかもしれません。

 ストーリーを楽しむという点では、そんなところは問題ないはずです。が。


 大学の教授が映画のアルマゲドンを見て、あり得ないと思って感情移入できなかったらしい。

 この小説に関しては、私もそうなってしまいました。

 あまりに考証がチープだと、そう思ってしまうものです汗


 海野十三 浮かぶ飛行島