ゲーム理論は、現実をルールのあるゲームとしてモデルして考えるものです。

 ゲーム理論で有名なものは、この本のタイトルにもなっている囚人のジレンマです。


 物語の創作方法としても優れ、デスノート、カイジ、ライヤーゲームでは使われてるはずです。(作家が意識してるかどうかはともかく)

 これを研究した数学者、フォンノイマンの半生とともにゲーム理論を紹介した本です。

 ノイマンは今のコンピューターの基本である、プログラム内蔵方式を考えた人。原水爆の開発にもかかわった人物です。

 また、映画「博士の異常な愛情」に登場した、車椅子の博士のモデルでもあります。


 なので、この本では冷戦期の核による二国間の緊張を前半のテーマとしています。

 核を一方が持つか、両方が持つかをゲーム理論的に考える物です。


 しかし、自分にとって有利な手を突き詰めていくと、誤解も生じます。
 極端な話、ゲームには勝ったけれども友だちをなくすとか、譲歩の余地を無くして戦争しか道が無くなるとか、読み合いを間違えるとかが考えられます。



 また、相手が冷血無情なサイボーグでもない限り、完全なゲーム理論は当てはまりません。

 人間は、常にゲーム的に正しい手を使うとは限らないからです。


 そういった、ゲーム理論で考えられない問題も記しているこの本。
 お手軽にゲーム理論を知りたいための入門書には不向きですが、その特性を知るためには良い本です。


囚人のジレンマ―フォン・ノイマンとゲームの理論/ウィリアム パウンドストーン

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