「洗脳」を題材にした本。

 主人公は取材のため、あるセミナーに潜入する。そんな成り行きなので、洗脳には絶対かからないと思っているわけです。
 それが徐々に洗脳という意識改革をされていく部分は、読みごたえがある。
 本人もかかっている意識はないが、逃げられない環境に置かれてやられたら、厳しいものがあるなと思います。
 厄介なのは、本人も納得積みで取り込まれていくことですね。

 日常とかけ離れたところというのは、宗教団体なんかがよくやることです。
 神に近付けば上がっていくような階級を作り、信者はそれを上げることを目的とする。
 そして、外部から迫害を受けているというような思想を植え付ける。

 階級がお布施で上がるようになったらもう駄目です。教団内に政府のような組織を作ったところもありましたね。
 そういえば昔、貴乃花も洗脳されたとかされないとかいう報道もありました。

 最後に参考文献があり、洗脳について調べたようです。
 ただ、それを書きたいがために、登場人物による長台詞が見られるのがマイナスかな。

内容(「BOOK」データベースより)
それぞれの理想郷を求めて集まった人々、繰り広げられる奇妙なマインドゲーム。「僕」は取材のためにそのセミナーに潜入するが、それは見事なまでの洗脳プログラムだった。物語の喪失、世界の分裂、「僕」の心の行方は…。綿密な取材と分析に基づき、恐るべき洗脳のテクニックと、意識変容のメカニズムを解きあかす衝撃の作品。
マインドゲーム マインドゲーム
(1995/09)
大峰 樹

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