いや、じつにいい相撲! 本割で負けた時は頭を抱えたけども。

 解説の北の富士さんは、白鵬に勝ってほしいと言っていた。でないと、稽古しなくても勝てる悪例ができてしまうから、と。
 しかし、千秋楽で相星となり、優勝決定戦に持ち込んでの逆転優勝は少ない、というデータが示され、それでもないわけではない、と言っていた。

 確率論で考えるとこれは当然。8割の確率で勝てる相手に、二連勝できる確率は6割4分。7割の相手だと4割9分にまで落ち込む。いくら朝青龍と差があると言っても、二連勝は厳しい。

 ……でも、優勝するまでは気が重かった。それだけに、優勝したときには嬉しくてしょうがなかった。
 北の富士さんも、相撲内容には文句のつけようがなく、最後のガッツポーズに物言いをつけた。

 これもまた、場所後に問題になるんでしょう(汗

 そして、北の富士さんは舞の海さんに呼びかける。
「今回も、まんまとしてやられたな」
「ええ。私も北の富士さんも、朝青龍の優勝は無理と……」
「奇跡だと言ってたぐらいたもんな」
「ええ、まあ」
「……二人で床屋、行くか」

 北の富士さんの解説は分りやすい。もちろん幕内の解説者は皆さん、うまいのですが。
 今日も、把瑠都が敢闘賞を逃したことについて、大関が大したことないからだとバッサリ。
 刈谷さんかな? 大関を破ったことはすごい、ということを何度も強調するのですが、
「でも、受賞できないということは価値がないと思われたんでしょ」
 と、にべもない。舞の海が取りなして収めましたが、半ばけんか腰でした。

 それほど大関はひどい。特に琴光喜と魁皇戦がひどい。
 7勝7敗の大関が千秋楽に勝ち越すのが恒例っていうのはどうなんでしょう?
魁皇 8勝7敗
琴光喜 9勝6敗
琴欧洲 9勝6敗
日馬富士 9勝6敗
千代大海 2勝9敗4休
 このように、9勝6敗が3人も並んで二桁がいないです。
 「くんろく」というのは、あんまりいいものではなくて。
 大関登場以降、千秋楽の見どころは両横綱に全部持っていかれました。

 一方、把瑠都と鶴竜は、千秋楽も良かった。把瑠都の稀勢の里への上手投げは豪快だったし、曲者安美錦と鶴竜の一戦もよかった。
 鶴竜は、もう少し体が大きくなった方がいいとは思いますが。

 この二人が、日馬富士と琴欧洲、そして両横綱に絡むことになれば。来場所は面白いことになると思います。

 最高の15日間! 相撲って本当に、いいもんですね!