内容(「BOOK」データベースより)
竜の被害に悩む隣国の要請を受け、伝統ある竜退治の騎士がグラールを発った。あかがね色の髪の乙女フィリエルは騎士を守ろうと心に誓い、ひそかに後を追う。しかし胸の奥には消えた幼なじみルーンへの想いが秘められていた。―母国のはるかに南の土地で、竜騎士団とフィリエルが出会ったものとは!?長篇ファンタジー、南方冒険篇。


 今回は、王国の南方の様子と、砂漠の町、竜、ユニコーンに世界の果ての壁と面白いものが目白押しです。

 民衆を守るため、竜を倒しに行く騎士と乙女。

 そんな絵で想像すると、何かしらの物語が出てくることでしょう。(乙女を守るために死ぬ騎士とか、乙女がさらわれて助けて結ばれるとか。)
 この世界の民衆たちも偏ったイメージを持っており、フィリエルは竜騎士団に追いつくまでにある種の馬鹿騒ぎに巻き込まれる事になります。

 でも実際のところ、フィリエルは、姿を消した幼なじみのルーンを追うためだけに、竜の前に身をさらそうとするわけです。

 そんな彼女は、理想の騎士とも言えるユーシスですら振ってしまうわけで。
 ここまで想われるルーンというのが羨ましく思えます。

 優しい貴族のイケメンと結婚しても……そりゃ幸せにもなれるんでしょうが、そんなことよりも重要なことがあるよと言ってるわけですね。
 ……もっとも、ルーンもメガネを外せば「美少年」のようですが。

 でもただの面食いというわけでもなく、二人にとって同じものを見て楽しめるということが、ちゃんと強調されてます。

 仏頂面のルーンが、フィリエルに見せる独占欲は、なかなかドキリとさせられます。


 余談ですが……以前、ある本(ハイスクール・オーラバスターズだったかな?)の登場人物紹介で、ヒロインが主人公になぜ惹かれてるか分からないという説明のあと。
 実は面食いとか書いてあって脱力した覚えが。
 カッコよけりゃ、なんでもいいんかいと。
西の善き魔女 4- 世界のかなたの森 (中公文庫) 西の善き魔女 4- 世界のかなたの森 (中公文庫)
(2005/04/25)
荻原 規子

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