内容(「BOOK」データベースより)
智の力ではとらえがたい「何か」が存在し、人間はそれによって生かされている。心がまき起こす不安、恐れ、怯えはいつもあるが、施無畏の教えはそれをとり除き、苦しみから人々を救い出す。心の問題を抱える現代人に、瀬戸内寂聴と、仏教研究者久保田展弘が、対談の形でやさしく仏教を伝える、好個の入門書。


 「今が仏教ブーム」と書いてあったが、90年代か。
 対談という形式で書かれていたので、非常にすらすらと進みました。
 日本の仏教界の問題点。これは今と変わらない。観光寺や拝金主義の問題です。


 葬式やら戒名やらがぼったくりで、仏教者は堕落している。その一因が江戸時代の檀家制度にさかのぼる、というものです。そりゃま、競争しないなら堕落しても仕方ないですね。

 強い信念を持った宗教家が祈ると、精神的に病気が治ることもある。今の仏教は形式的だから、カルト教団がはやることになる。
 ……オウムやら白い人たちやミイラ事件の出てくる前の本ですからねぇ。

 また、仏陀のゴシップ的な話も飛び出し(寂聴さんの妄想です)、面白い本です。学問でない仏教を捉えるためには、いい本だと思います。

寂聴の仏教入門 (講談社文庫) 寂聴の仏教入門 (講談社文庫)
(1991/10)
瀬戸内 寂聴久保田 展弘

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