フィアナのために突っ走るキリコ。無傷で難なく目的を果たせるような、そんなヤワな作品ではない。
 血まみれになっても前に進む。そこがいい。

 ネクスタントのティタニアが良い味を出していると思います。
 過去の真相が暴かれていくたび、なんか切ない人だなと。
 そしてキリコのストーカーに……(ストーカーですね、あれは)。
 こういうキャラ、好きです。続編で出して欲しいなぁ。

 バッドエンドと言えばバッドエンドですが、リアルロボットというならこういうのもありではないかと思います。
 わざわざ泣ける演出のためだけに、死を持って来たわけではないでしょうし。

 それよりも、私が疑問に思うこと。
 この高橋良輔という監督、最初の目的から後半になるにつれて、テーマ以外のことを出してくるということがよくある。

いろはにほへと」という作品では、幕末という舞台を生かした剣劇と銃撃の入り交じった作品だった。
 坂本龍馬を守れなかった男、日本に災いをもたらす「首」を封じる永遠の刺客が、歴史の裏で動くというもの。
 でも「空飛ぶ五稜郭要塞」で、全てがぶちこわしになった気がする。

ガサラキ」という作品は、ボトムズと同じくリアルロボットが紛争に投入されるという作品だった。
 でも、政治の話を始めたり世界を裏で操る組織の話になったりと、詰め込みすぎた感があった。
 「カイとは何か、クガイとは何か」というのは番組紹介のCMだが、結局よく分からないまま終わった。

 このボトムズでもキリコが「異能者」という設定は、いらなかった気がする。
 あっても良いけど、強調しなくてもいいのではないかなと。
 確率的にあり得ないことが起きるということを大まじめにやればやるほど、うさんくさく思えてしまう。

 ボトムズ本編で異能者設定が出てしまった後の作品なので、それを強調したいのは分かるんだけど。なんだかなぁ。

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