デスメタルのアーティストクラウザーとしてブレイクするが、本当はポップな音楽を目指す気弱な青年根岸というギャップが非常に楽しい。
 デスメタルは大嫌いだが、ポップが好きな女性由利に、クラウザーと根岸を切り分けて接する姿が面白い。
 そんな偽りの自分を持つことで、根岸の悩みは深まっていく。

 ポップをナヨナヨと、デスメタルを激しく歌う松山ケンイチは演じる根岸は、はまり役だ。
 デスメタルがテーマに組み込まれている段階で、嫌悪感を持たれることも多い。しかし、見始めてしまったらこの作品のパワーに引き込まれていることだろう。
 ただおバカなだけではなく、家族への思いやりとか、歌で夢を与えるとか。そういういい話もちりばめられている。

 ただ、説明不足なところはある。アニメと比較すれば、映画は2時間なので普通に詰めれば4話分。でも、それ以上に詰め込んでいる。
 アニメも原作を見ていない、フラットな頭ならどれだけ理解できたのかは分からない。

 「なぜか」クラウザーがらみの被害を受けながら、根岸と気まずくならない由利。ちょっと映画の流し方は不自然だった。
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(2009/02/13)
松山ケンイチ 加藤ローサ

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