少女向けライトノベルで歩兵戦闘ものをやろうという、意欲的な作品です。

内容(「BOOK」データベースより)
キャッスルの部隊に、泥ネズミという名の兵士が入ってきた。酒におぼれ、働く気のない彼。だが、ある日ヒゲを剃ってから、急にマジメになった。同時に、キャッスルの様子も変わった。どうやら、二人は昔の知り合いらしいが…。戦場に生き、誰にも弱さを見せないキャッスルの、悲しい過去とは。近未来のボルネオを舞台に繰り広げられる、生き残り戦争、第二弾。


 23世紀にもかかわらず、ベトナムっぽいジャングル戦闘が繰り広げられます。もちろん、ベトナムっぽくなった設定として語られています。
 ただ、見所は戦闘ではなく少年兵ラファエロと鬼のキャッスル分隊長の関係です。

 泥ネズミ(スワンプ・ラット)の役柄は過去の象徴。登場してきたところから、半ば想像は出来るのですが……。なんか悲しい。

 冷たいように見える行動の裏にも、いろいろと理由があり。キャッスル分隊のキャラもきっちりと考えられています。

キル・ゾーン―戦場のネメシス (コバルト文庫) キル・ゾーン―戦場のネメシス (コバルト文庫)
(1995/09)
須賀 しのぶ

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 しかし。アメリカは、ベトナムで病んだ感じになっているところが魅力的にも思われたりします。
 この作品、アメリカはあんまり関係ないですが、レジスタンス=ベトコン、理念だけはきれいな月政府=アメリカ、と見えなくもない。