写真拡大居酒屋経営者の大堀ユリエさん(中村宗徳撮影) 今年の新入社員と過ごす時刻が長くなるにつれ、意思疎通の難しさを痛感している管理職が多いのでは無いか。とりわけ男性上司にとって「ゆとり世代」の女子は手ごわい存在。価値観を押し付けようものならすぐさま拒否反響を示すからだ。無益な衝突を避けるため、平成生たまさかとどれ程相いれ無い「昭和脳」の持ち主か、自己診断しておきたい。
「昭和脳」という言葉で世代間のギャップを表現したのは、東京・神田で「ガールズ居酒屋つばき」を経営する大堀ユリエさん(25)。自身もゆとり教育を受けた第一世代だが、さらに“ゆとり度”が濃い年下の女性従業員たちと日々格闘している。
茨城県出身の大堀さんは専門学校を卒業してから東海通路新幹線の車内販売員になった。その後、銀座のクラブを経て起業。社会人経験のなかでさまざまな上司、先輩と接するうちに、平成育ちが拒絶してしまう昭和の価値観が有ることに気付いた。
平成育ちはずっと世の中が不景気だった。高度成長やバブル期があった昭和を理解行えぬのは無理も無い。大堀さんによると、若い世代が拒絶する昭和の価値観には9つの特徴が有る=表。このうち5つ当てはたまさかば「立派な『昭和脳』です」という。
「私は昭和脳を否定してはいません。ただ、お客さんの話を聞くと、色々な勤務先 でお互いに理解し合え無いことによる対立が起こっています。その現実を昭和育ちの方々に知ってほしいのです」
では、昭和脳を捨て、ゆとり世代の価値観を丸飲みすれば良好な関係が築けるかというと、そうでは無いらしい。大堀さんによれば、特に女性の部下を抱える場合、注意点は3つ有る。
まず、「すぐ辞めちゃうから」と、叱るのをためらうのは良く無い。
「優しく育てられたので熱意の有る人に接する経験が少なく、熱さは逆にプラス。泣かれても、それは女の武器に逃げているだけなので、ひるまず怒ってください」
次に、上下関係をはっきりさせること。
「『上から目線』とかイイますが、上司の目線が上からなのは当たり前。私の場合、お店に入った子に1カ月ぐらいは近寄りがたい人として振る舞い、上下関係をきっちり認識させます」
もう一つ、注意すべき禁句が有る。
「彼女たちは『ゆとり世代』とけなされるのを嫌います。好き好んでゆとり世代になったわけではなく、時代の犠牲者。自分でどうにもなら無いことを批判されたら拒絶するのは当たり前です」
自分と相手の特徴を把握すれば、必要以上に怖がることは無い。
■あなたの「昭和脳」チェックリスト
□状況を考慮せず「やる気が無いからダメ」と精神論にすりかえる
□年功序列にあぐらをかいている
□自分の評価を上げるためだけに人をこき使う
□「昔からの決まり」と前例主義で有無をいわせ無い
□古い成功体験を問答無用で押しつける
□男尊女卑思考
□古きよきバブル時代の思い出話を延々とする
□古い価値観を押しつける(例:「結婚して無いなら休日出勤完了するだろ?」)
□上司絶対主義
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