声楽は筋トレだ
筋トレと同じで、数日・数週間では“バルクアップ”は体感できない。
けれど、正しいフォームで地道に積み上げた人だけが、半年後に「喉が強くなった」「声が太くなった」と実感できる。
発声練習の基礎は、この“フォーム”そのもの。
リップロールやハミング、タングトリルのような地味な練習を毎日続けることが、長期的な上達の鍵だ。
腹式発声と腹式呼吸は別物
多くの人が混同するが、
腹式呼吸=息の吸い方、腹式発声=息を支えて声に変える技術 だ。
- 腹式呼吸:息を吸うときにお腹が膨らむように横隔膜を下げる
- 腹式発声:息を腹部で支えて声を出す
腹式呼吸ができても腹式発声ができなければ、声の安定は得られない。
大事なのは「息をどう使って声を出すか」だ。
毎日やるべき基礎練習3選
① リップロール(唇ブルブル)
唇を軽く閉じて「ブー」と震わせる。
声帯を痛めずに空気の流れを整えるウォームアップ。
② ハミング(鼻腔共鳴)
口を軽く閉じて「ん〜」と声を出す。
鼻や頭に響きを感じ、共鳴の感覚を育てる練習。
✅ ポイント:鼻が詰まった声ではなく、軽く前に抜ける感覚を意識
のどの奥を下げる。イメージとしては顎の少し奥を下げる。
③ タングトリル(舌ブルブル)
舌を「ルルル」と震わせながら声を出す。
舌の緊張を解き、喉・舌・息のバランスを整える。
基礎練習をやる理由3選
- 喉を守る筋トレになる
地声・地声高音・裏声の境界をスムーズにし、声帯の持久力を高める - 音域・響きが自然に広がる
基礎練習の積み重ねが、ミックスボイスや高音(mid2E〜G)への最短ルート
発声・歌唱系YouTubeチャンネル解説
東本ボイストレーニング
しらスタ(歌唱分析系)
最近は発声より曲の解説が中心。
シアーミュージック(公式チャンネル)
「歌ってみた」動画が高完成度で、理想の声を目で学べる。
解説系チャンネル(ひょっとこ歌唱研究・しらスタなど)
独自の理論で発声を分析しており、合う・合わないが大きい。
「喉を下げて」「鼻に抜ける感じで」と言われてもしっくりこない人もいれば、
一言で声が変わる人もいる。
最初は色々見て、自分の感覚に合うものを取り入れるのがベスト。
📱 おすすめ発声アプリ
- Pitch Checker:自分の音程や声の高さを簡単にチェックできる
- Voick:発声・音程・声量を可視化して練習管理が可能
🪞 発声練習における僕の経験
発声練習は、声を「重く」「軽く」する、地声高音を出す、低音の響きを上げるなど様々な方向性がある。どれも互いに関連しており、練習をやりすぎると逆に下手になることもある。
長期的な視点が必須で、プロ志向ならなおさらだ。
僕自身はプロ志向ではないが、過去に毎日3時間以上、基礎練習に取り組んでいた時期がある。
また、現在は週4日以上は歌を歌っているが、これは基礎練習ではなく歌唱活動。
今は練習のしすぎで声帯結節になりかけた経験から、基礎練習は1日1時間ほどに抑え、喉が潰れているときは音楽理論や曲ごとの発声研究を行っている。