子どもはみんな違うんだ(それぞれに合わせた支援を...)【再投稿+α】 | 発達障害先生、無理解者と戦う苦悩の日々

子どもはみんな違うんだ(それぞれに合わせた支援を...)【再投稿+α】

【いただいたコメント】

ホントはね、みんなと違ってていいんだよね。
でも、今の世の中は人と違うと跳ね除けられる世の中になっちゃってるんだよね。

高1の息子がアスペ、娘がADHD、自閉症スペクトラムですが・・・
私は最初、子供達の考え方に「どうして普通にできないの?」「どうして理解できないの?」と思い、育児にストレスを感じてました。
でも、この子達が変えれないなら、私の考え方を変えてみればいいのでは?と思いました。

今は私も学習して
注意も、子供達の理解しやすい言い方に変えて話しますし、子供達の考え方を聞いて「へ~そういう考え方をするんだな~」と受け止めたり、「お~そうきたか!」と会話を楽しんでコミュニケーションをとってます。

気付く事が多いですよ~
私が話してる内容を半捻りして理解してたりするので「わ~、そういう受け取り方するんだ」と思って、言いかたを変えて話をし直したりします(笑)
子供を感情的に怒る事は全くなくなりましたよ。
また「苦手なものは苦手。それは仕方ない!なら得意なものを思いっきり伸ばせ」
という事を子供達には話してます。

周りに理解を求める難しさも身に染みて解ってます。
発達障害の知識がないと、理解や支援を求めるのは難しいです。

特に学校の先生とか、結局知識のある特別支援学級の先生を挟んで担任に理解してもらう話し合いをしたりします。

手厚い支援や、理解ある人が増えてくれるとありがたいですよね。

【レス】

金子みすゞ『みんな違ってみんないい』、それぞれにあった輝きに目を向けて欲しいですよね。

自閉症スペクトラムや発達障害の子は学校という檻のような所で輝けるものが輝きにくくなっていますよね。

日本のような教育をしていたら、こういう子達は『みんな同じでみんなダメ!』になってしまいますよね。

大切なのは個性を理解し特性を見いだすことが教育の役割だと私は思います。

とっても貴重で参考になるコメントありがとうございます。

私はひとりでも多くこの生きにくい世の中にいる苦しんでいる人たちの助けになればと願ってブログを書いているのです。

今後ともよろしくお願いします。

ーーーー

このコメントをきっかけで過去の投稿を思い出して再投稿しようと思いました。


==== ここからが過去の投稿 ====


時々、ちょっとした時間があるときにドロシー・ロー・ノルト博士の本が手にとって読んでみます。

年々も自閉症・発達障がいについて学んできて、たどり着いたのが、このシリーズの本。


「子どもが育つ魔法の言葉」です。



世界の人々が支持する子育ての大ベストセラー本です。

ぜひ、親にも先生にも読んでもらいたい本です。

もしかしたら、自分の子育てが変わるかも、子どもも生き生きと過ごせるようになるかも....。

400円~600円くらいで、子どもの状態が良くなれば、

診察代や薬代なんかよりも安いもんです。

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子どもが自分なりに考えて工夫できるように親は見守りたいものです。

人に頼らず、必要なときにだけ、助言や助けを求められる子になれるように、

親は代わりにやってしまうのではなく、

子どもが行き詰まったときに別の見方や考えるヒントを与えてほしいのです。

子育てとは待つことだともいえましょう。

子どもを黙って見守るには、親にも我慢が必要です。

どんなことにつまづいているかを見て、必要なときに助言を与える。

そして、子どもを勇気づけてあげる。これが親の役目です。


ラブラブドロシー・ロー・ノルト著「子どもが育つ魔法の言葉 for the Heart」より
(リンク先 Amazon)



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うちにはたくさんの100円ショップのおもちゃやプラレールがあります。

特にプラレールもかなりの数があります。部屋の一角がジオラマになってます。

それを自閉症の息子がどう使うか、工夫するか応用力を身につけさせてようと考えています。


時にはうまくいかなくてパニックになることもあります........

そんなときは、本人の前で見えるようにゆっくりやって見せて教えてあげます。

それで徐々にいろんなことを学んでいくんだと思います。


息子が自分からやろうという気なるまで、試行錯誤しながら待つ。

息子は無理矢理やらせようとすると恐怖症になります。

だから、ひたすらあきらめないで待つのです。できないからと言って焦らないで.....


プールには入れなかったり、ブランコに乗れなかった息子。

ある時、自分から決心して自ら行動しました。

不安が消えて、自分で受け入れられるまで、

保育園の先生は息子の傍らでずっと見守っていました(入園後5ヶ月半)。


$発達障害先生、無理解者と戦う苦悩の日々



ついに自らプールに入れる日が来ました。

先生は感動のあまり、カメラをもってきて撮影してくれました。(ありがたいです)

先生にとっても辛抱の5ヶ月半だったと思います。


「プールが入ることが嫌なのではなく、本当は入りたいんだけど、入れない」

先生はそう思ってひたすら待ち続けたのです。


今ではブランコにものれるようになりました。

プールもブランコも大好きです。

焦らず辛抱強く待つことの大切さを学びました。

「果報(かほう)は寝て待て」なんですね。


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子どもはみんな、違うんだ

覚えておこう

子どもは、成長の設計図をもっている

子どもは、その子の速さで伸びる

子どもは、その子の時間で育つ

子どもは、その子の図案で実る

子どもは、その子の歩幅で学ぶ

子どもは、その子の資質で生きる

子どもは、その子の頭で考える

子どもは、その子自身の人生の約束を果たす


子どもは、みんな、違うんだ

子どもを励まそう

自分を大事にするように

人との違いを生かすように

全力でぶつかるように

よい実を結ぶように

愛の心を感じるように

この世の違いを認められるように

命を敬うように

確かな未来をつかむように

忘れないでほしい

この子は、この世にたった一人しかいないのだ

子どもは違う

一人ひとり、みんな違う

そんな子どもがいるから

この世にすばらしい違いが生まれる



ラブラブドロシー・ロー・ノルト著「子どもが育つ魔法の言葉 for the Heart」より
(リンク先 Amazon)




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本人が自分からやろうと思ったときが発達するときのチャンスなのです。

その時ににたくさん、成長に必要なものを提供してあげると、

その能力が飛躍的に伸びるのだと思います。


息子は機械操作やものの作りなどのアルゴリズムを覚えることはずば抜けてすごいです。

でも、また言葉はほとんどありません。ようやく覚えつつありこれからがチャンスだと思っています。


このように息子は定型発達児とは違う発達の仕方をしています。

だからそのチャンスを見逃さないようによく様子を観察し、気付いて適切な支援をすることが、

親や先生の大切な努めだと思っています。

2011年7月26日

====ここまでが過去の投稿 ====


自閉症の子どもを育てるのは『土に埋もれた遺跡の発掘』のようです。

少しずつ、少しずつ丁寧に傷がつかないようにお宝をさがすようです。

そんな、うちの息子は今、12歳(中学1年生)になりました。

言葉は少しずつ増えていますが単語レベルです(療育手帳A2級)。

(うちでも学校でも頑張っていますが...)

でも、素直で、明るく元気な子に成長しました。

支援によっていろんなことができるようになりました。

これまで、『成長の芽』を見逃さないよう努めてきました。

例えば...

You Tubeの好きなチャンネルのBGMの音楽をiPod Touch で聞くようになり、

Bluetoothのヘッドホンをして外出して中でも聞けるようになりました。

テレビ番組がきっかけで餃子が食べられるようになり、

売っているいろんな餃子、お店の餃子、シュウマイ食べられるようになりました。

iPodTouchのカメラを使って写真や動画を撮ることができるようになり、

You Tubeのまねをして動画を作成し、iCloudのフォルダで整理できるようになりました。

こういうことは一般的に『何でも無いこと』ですが、大きな成長なのです。

親にしてみれば一般的に『何でも無いこと』が、大きな喜びなのです。


小さな芽から花を咲かせるよう、水をやり、肥料をやり、支柱を立て、

あるときには雨風、低温、乾燥などから守るように育ててきました。

『成長の芽』を見つけ育てなきゃ、『ただの雑草』のようにしかなりません。

これからもいろんな『成長の芽』を見つけて育てていきたいと思います。


うちの子は『自閉症ですが、幸せです』、

そしてそれ以上『自閉症だから、幸せです』

と言えるまで支えて援助していきたいと思います。

===

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(2011年6月8日設置)

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