お待たせしました!
(待ってない?)

吉鷹先生からのアドバイスです。

じゃんけん、負けると辛いですよね。
いくらSSTやっても、嫌なものは嫌ですよね。
頭で分かってても、納得しきれない、というのは私たちにもよくある話。
と、考えると、彼女の気持ちはよく分かる。
分かった上で、じゃあ、どうするか、ですよね。

今まで通りでやって自分で立ち直ってくるのを見守るのか。
日替わりで規則的に順番を変えるようにするのか…

偶発的に順番が決まるよりも、クラスのルールとして決めてしまった方が
あきらめもつきやすいかな、と思ったりします。

でもね、どんな方策をとっても、腹が立つものは、腹が立つんですよ。
これは、どうしようもない。
それより、半日機嫌が悪くても、何とかその間に立て直して、復活してくることをほめてあげたいですね。
「よう辛抱できたね。」って。

今のうちにこのような「葛藤」を経験しておくことは、私は大切だと思います。
失敗経験とは違う、けど、自分の思うとおりにはいかないこと…これを経験しておかないと、
社会に出たら大変です。
「ま、しゃーないか。」っていうのは、自閉症の子どもたちの最も苦手とするものの一つですが、
これを少しでも育ててあげるのは大切なことです。

それと、もう一つ大切なこと。
「3番」にこだわらなくても言いように、もっともっと、彼女の世界を広げてあげることです。
いろいろなことを経験して、特に、彼女にとって楽しいことが増えると良いですね。
私たちだってそうですね。「これはできなかったけど、あれがあるから、ま、いいか。」
彼女にとっての、「これ」や「あれ」や「それ」(よーわからんなぁ(^^ゞ)を
どんどん増やしてあげることが、彼女のこだわりを薄める薬になるのではないのでしょうか。

直接、その場面、っていうのではなくて、もっと、トータルに彼女のことを見ることが
大切だと思います。
子どもたちが何か困った行動をおこしたときに、
その困った行動ばかりを見てしまって、
私たち自身が「シングル・フォーカス」になってしまっているときがあります。
こんな時こそ、ちょっと引いて子どもを見ることが大切だと思います。



次回も吉鷹先生からのアドバイスです。