同作品の内容は本を読んでいたのである程度理解していました。それが映画としてどのように表現されているのか興味ありました。
ということで、ネタバレになるので、これから観る予定がある方は注意して下さい。
同作品は、オークランド・アスレチックスで今もGMとして活躍しているビリー・ビーン氏のGMとしての活動をストーリーかしたもので、実際に出てくる選手ももちろん実在していますし、事実に基づいた作品です。
お金の無い球団であるアスレチックスが、これまでの野球にない斬新なチーム運営を行い、チームを強くするという内容です。
通常は、例えばバッターなら、打率がよく、ホームランを打つ選手を評価し、その選手に多額のお金を費やしてFAとなった選手を取得します。
しかし、アスレチックスは資金に余裕が無く、ビーンGMは戦力の確保に苦戦するが、斬新なデータ分析を主張するピーター氏と出会い、これまでの野球に無かった斬新なデータ分析で選手を評価し、過小評価されている選手を取得し常勝チームを作っていくストーリーです。
例えば、打者の評価として出塁率の高い選手を評価し、安打だけでなく四球を多く選ぶ選手を評価するという感じです。
昨今、イチロー選手の評価がアメリカでは低いのは、安打数は多くても四球が極端に少ないので、それほど出塁率が高くないためです。これも「マネーボール論」(セイバーメトリクス)から来ていると言えます。
実際、映画で描かれていた年のアスレチックスは本当に20連勝しました。
私がリアルに感じたのは、実在する選手の評価や性格などもきちんと再現されていました。例えば、ジオンビー選手の弟のジェレミー・ジオンビー選手のことなんて、本人が怒ってくるのではと思うようなことも言われてました(笑)
映画で描かれたのは、2002年でした。この映画ではバッターの成績に着目されていましたが、当時のアスレチックスは、ハドソン、マルダー、ジートという当時のMLB屈指の3本柱がおり、個人的には彼らの存在が大きかったと思います。ですから、バッターの成績のみで勝ち取ったかのような物語の描き方は映画(小説)の作品らしかったようにも思います。
GMと監督の微妙な関係もうまく表現されており、つい先日日本であった巨人の内紛劇を思い出しました。
GMが監督のやり方に口を挟むのですが、結局最終的に結果が勝利に結べば評価されるし、敗戦すれば批判される。
やり方や理屈ではなく、結果だけで白黒つけられるシビアな世界というものもうまく表現されていました。
私としては、もっと野球の深い部分を期待していたのですが、一般の人にもわかりやすくするためでしょうか、人間関係やチームを運営するものの苦闘という人間社会が前面に出た作品でした。
ですので、個人的には少し面白みに欠けましたが、一般の映画レビューを見ると結構高評価で驚きました。
まあ、野球ファンが観るなら、この映画で「セイバーメトリクス理論」の野球分析に興味を持ったならば、詳しくは本やDVDで勉強しましょう・・・って感じでしょうか(笑)
迫力のある映像の映画もいいですが、こういった人間ドラマを描いた作品もいいものですね。
興味のある野球ファンは、一度観てみては・・・?実際の事実に基づいているので少しは楽しめるかもしれません。
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