ここでは、ワンちゃんを家に迎え入れてからのトイレトレーニングについて書いてみようと思います。

先ず、ワンちゃんが生まれ育った環境がどのような状況下で有ったかはとても重要なファクターです。
もしも、そのワンちゃんの母犬が母犬自身のテリトリーは常に清潔にされていてトイレもしっかりとトイレスペースでするようにしつけられた母犬でしたら、
子犬もそのような清潔な環境で育ちますので清潔で快適な環境を好むようになります。
また、母犬の行動も生まれながらに見ていますから子犬のトイレトレーニングもスムーズに行う事が出来ます。
しかし、これとは対照的にクレイトに入れっぱなしで飼われた母犬は、
そもそも糞尿をトイレでする習慣がありません。
クレイトの中の限られたスペースでは、
自分が休む場所とトイレスペースとの区別をする事は出来ません。
状況としては、クレイトの中が汚れたら人間が掃除をするといった具合です。
このような飼い方をされている母犬はトイレのスペースに行ってトイレをする習慣がありません。
ですから、
このような環境下で育った子犬は"トイレ"という認識すら無い状態に有ります。
子犬の頭の中に有るのは何処でトイレをしても大丈夫!という認識です。
このような状況で育ったワンちゃんはトイレトレーニングに根氣が必要になって来ます。
多くの子犬を見て来て…
子犬に対して「トイレはここだよ!」と教えた時に…「あぁ!それねっ♪(^^)」ってすぐに通じる子犬と…
「トイレってなんでしょう???」という、トイレの認識が無い子の差は歴然としています。
こうした生まれ育った環境による素地の違いは有りますが、
ワンちゃんを飼った以上はどちらにしてもトイレトレーニングはしっかりとやって行く必要が有ります。
さて、ここからはワンちゃんにどのようにトイレのしつけをしていくのかをお話させていただきます。
現在の多くのご家庭ではワンちゃんを室内で飼育されていると思います。
そして、ワンちゃんがゆっくり休む事が出来るスペースと排泄をするスペースに別れたケージを使用されていると思います。
ワンちゃんが排泄をしようとして床の臭いを嗅ぎ出したりクルクルと回り出したら速やかにトイレに誘導します。
トイレに誘導してワンちゃんが排泄をしたらご褒美を上げて褒めて上げます。
余談では有りますが
盲導犬の場合は指示により排泄をするようにトレーニングをします。
これは、盲導犬がお仕事をしている間に排泄をしないようにする為です。
盲導犬に排泄を促すコマンドは
「ワン!ツー!ワン!ツー!」と言います。
これには訳があって…
盲導犬に排泄を促す指示が
「トイレ!トイレ!」とか
「ピー!ピー!」とか
↑のような指示ですと
第三者が見た時に、この人、ここでワンちゃんに排泄させようとしているとすぐに氣付かれてしまう為です。
スマートに排泄させる為に盲導犬のトレーナーは「ワン!ツー!ワン!ツー」というコマンドを使用します。
この盲導犬のトレーニングを一般的な家庭犬にする事も可能です。
やり方は、ワンちゃんが排泄をしている際に「ワン!ツー!ワン!ツー」と声掛けをして
ワンちゃんが排泄をし終わったら褒めてご褒美を上げます。
コツは、ワンちゃんが排泄をしている最中にご褒美の準備をしようとすると、
ワンちゃんの意識がご褒美の方に行ってしまい排泄を途中で止めてしまいますので、
ワンちゃんの排泄が終わってからご褒美を出すようにします。
また、一般的な家庭のワンちゃんの場合は「トイレ!トイレ!」や「プープー!」「ピーピー!」等の排泄をイメージしやすいコマンドが良いかも知れません。
その理由は、
100%そうだとは言い切れませんが、和多志は飼い主さんの相念はワンちゃんに通じると思っています。
ですから、
飼い主さん御自身がワンちゃんの排泄をイメージしやすいコマンドを使用するのが良いと思っています。
それから、ワンちゃんを飼うと生活のリズムが出来てきて何時頃に御飯の時間で…という感じに決まって来ると思います。
(ミニ情報として、正確な時間は決めない方が理想的です、しっかりと時間を決めると、その時間に催促するワンちゃんになる可能性があるからです。人間の生活は冠婚葬祭があったり色々な変化が有ります。その時に、その変化に合わせられるように日頃から生活のリズムに多少の変化があった方が望ましいのです)
おのずと排泄の時間も決まって来ると思います。
ワンちゃんを良く観察をして何時くらいに排泄をするのか?
排泄する前の行動は?(床の匂いを嗅ぐなど)
大の場合は肛門の動きにも注目です。
スムーズにトイレトレーニングを覚える子
なかなか覚えきれない子と様々ですが
根氣良くトレーニングをやっていく必要が有ります。
また、トイレトレーニングに失敗した時に無視をしましょう!という教え方をしているところが有ります。
これは、ワンちゃんにストレスを掛けない為にとの事ですが…
ワンちゃんがトイレに失敗してしまった場合は飼い主さんがガッカリした態度をとったり溜め息をしたり、飼い主さんが嬉しくないというメッセージを伝えた方がワンちゃんも理解しやすいです。
(学校のいじめで無視といのが有ります。無視をされた方は大変なストレスです。無視をするようになったのは何か原因があるからですよね、それでしたら、その原因となった事を優しく伝えてくれた方がよほど優しいと思います。)
また、ワンちゃんに言葉で言っても通じない!…という考え方も有りますが和多志の感覚で言うとワンちゃんは人間の言うことをある程度理解しています。
ですから、ワンちゃんには「排泄はトイレでしようね!」と日頃から声掛けを行うもの有効です。
これは、一回言えば良いという話では無くて1日の生活の中で3回くらいはワンちゃんに伝えてあげると良いと思います。
(しっかりと覚えるまで毎日です)
例え話ですが
人間の子供に対して、食事が終わった後に「お前ら食べたんだから御馳走様!って言え!」…と言うよりも
食事の前に「食べ終わってら御馳走様!って言うんだよ!」…と伝えた方が効果的です。
ワンちゃんに対しても前もって「こうしようね♪」って言っておくと犬も理解しやすいし、もしも、失敗しても素直に反省しやすいのです。
それから、家の中で自由にしているとトイレまで動線がワンちゃんのイメージに無くてトイレを失敗してしまうケースが有ります。
このような失敗を避ける為にもハウスのトレーニングをする事が有効です。
あらかじめ、ハウスの中にご褒美を置いておいて…
ワンちゃんに「ハウス!」と言ってハウスに入るように促します。
初期の段階ではハウスの前にご褒美を等間隔で置いて、ハウスの中に誘導するようにします。
ワンちゃんと楽しくゲーム感覚でハウスを教えて行きます♪
トイレトレーニングについて
細かい事を言うとまだまだ有りますが
今日は時間が無くなりましたのでまたの機会に(^^)/
ここまでお読み下さりありがとうございます。
宜しかったか「いいね!」やシェアをしていただけると嬉しいです。
#アースドッグスクール
#犬のしつけ
#犬の躾
#ドッグスクール
#ドッグトレーニング
#トイレトレーニング