オーストリアに到着して数週間、ようやく13ヶ月の娘も新しい環境に慣れてきたようだ。

 

オーストリアに到着した当初は、週1回ビデオ通話でご機嫌にお話する義両親にも、毎日ビデオ通話する4ヶ月ぶりに会う夫にも、娘は大泣きした。彼らが娘を抱こうとしようものなら私に必死にしがみつく。私がトイレへ行こうとすると瞬時にそれを察し、泣きながら追いかけてくる。言葉も人も何もかもが違う環境に突然きて、大きな不安を感じていたのだろう。娘は眠っている時も気が張っていたようで、私が夜中にトイレに行く時は毎回、部屋のドアを開けた瞬間に目を覚まし泣き始める。普段は、夜中に起きることがない娘なのだが。慣れない環境の中、保護者(私)がいなくなるのではないかという不安を感じていたのだろう。娘の胸の内を想像すると何ともいじらしく、そして胸が締め付けられるようだ。

 

そんな娘も時間が経つに連れ、徐々に私がすぐ側にいなくても泣かなくなってゆき、そして最近ではパパやオーパ(おじいちゃん)、オーマ(おばあちゃん)にも近づいてゆき自分から抱っこをせがむまでになった。嬉しいような、娘が私から少し離れたようでちょっぴり寂しいような。でもやはり夫や義両親が愛おしそうに娘を見つめている姿を見ると私も嬉しくなる。娘を連れてオーストリアまで来て良かった。