カブトムシのお世話をしていると、
ふと、
自分が神様になったかのように錯覚する瞬間がある。
虫かごの中のスペースが、いまや彼らの人生のスペースとなり、
エサをあげたり、土を交換したり、喧嘩を仲裁したりと。
上から目線で彼らの生活をコントロールする。
しばらく観察すると、
彼らが、わたしにいろいろな気づきを与えてくれる。
死んだふりが時には有効だということ、メスに近づく積極性、
生物の本能の最終地点は、種の繁栄であるということ。
オスは交尾をするために、
メスは卵を産むために、
それぞれの本能に従って、
一生懸命ですわ。
逆に考えると、
いまわれわれが生きているすべては、
時には、
虫かごの中の彼らのように、
偉大な力に、コントロールされているのではないかと感じることもある、
今日この頃。