先週末の土曜日は雲のほとんどない秋らしい青空が広がる1日でしたが、この日の私はまだ陽が昇ったばかりの朝6時には自宅を出て、大阪府と和歌山県の府県境に位置し、紀伊水道に面した小さな港町「加太(かだ)」を散策してきました。



その加太へ行くには、大阪ミナミの中心地・難波にある南海電鉄の「南海難波駅」から南海本線の特急に約1時間ほど揺られ、まずは「和歌山市駅」に向かうことになります。


そこからは“加太おさかな線”という愛称のついている加太線を走る二両編成の“めでたい電車”(普通)に乗り換えるのですが、加太は漁業の町で、大阪湾で釣れる“鯛”が有名なことから、それにちなんで魚をイメージした3種類のラッピング電車(ピンク色の“さち”、水色の“かい”、赤色の“なな”)が走っているのです。
赤色のめでたい電車“なな”は“さち“と”かい”の子供


さて車内に乗り込み、しばらくすると列車が出発し、しばらくの間、住宅地の中を走る列車に揺られていると、途中の駅で反対側から来る列車と入れ違い。
八幡前駅で上り列車と入れ違い


さらに人の乗り降りのほとんどないひなびた雰囲気の駅をいくつか通過。
西ノ庄駅


車窓の眺めが次第に山や海や田畑などの迫る景色に変わってくると、まもなく終着駅の「加太駅」に到着。


ちなみに加太駅は、明治45年(1912年)に加太軽便鉄道の駅として開業したのが始まりですが、現在もその当時からのレトロな駅舎が修復されながら使い続けられています。
加太駅


またその駅構内は、早朝と夜にちょこっと使われてはいるようですが、それ以外の時間帯にはほとんど使われていない少し長めの2番線ホームも残されていて、ローカル線の終着駅が醸し出す哀愁や旅情感を味わうことが出来ます。
加太駅全景


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