カードがない

通帳がない

届け印がない



不安の嵐に火がつくと

止まらなくなる

アルツハイマー型認知症のママちゃん



幸いなことにまだ要介護1


混乱期絶頂



妹が全てを管理してる時は

こんな混乱があったのだろうか


だから妹は、

母の3つある口座を全てオンラインにした





妹が倒れてから、

弟が管理をしているが、

そのことが不安になったのか


今まで聞かなかった

通帳はどこ?の混乱が

多発するようになった



最初は、オンランになったからねで済んだのが

どんどん回数を増して

ママちゃんから連絡が来るようになった


ひどい時は

通帳を返せー

と怒りの電話も増えた



2ケ月前に私がいた時は、

携帯に入れたオンラインアプリをたまに出して

こんなに通帳にお金があると

喜んでいたのに




妹は管理ができないから

紙の通帳に戻すことには

反対したが

不安を解消するために

弟が母を銀行周りの旅に連れ出し

全て紙の通帳に戻した



その途端

母からの連絡が

めっきり減った


何してるの?と聞くと

テレビとパズルやってよーと

ご機嫌


確実に、

混乱して

老弊することはなくなった


介護士の弟ちゃんは


不安があれば

それを解消してあげることが大事


適度に適当がいい


介護側のストレスは

認知症の当人には

マイナスにしか伝わらない



本人たちだって

認知症になりたくてなったわけじゃない

悪気があって奇行をするわけでもない

そういう病

病のひと相手に

冷たい言葉を返したり

できないことを批判したり


よーく考えればできないでしょう


対等に争っちゃダメ

1人で抱え込んじゃ絶対にダメ



という



届けたお習字セット

最初は、

「ありがとう!私これやる!」

「私お習字好きなの!」

がだんだん

「すみを引いてお習字って

面倒くさいのよね」、

になり

「私、お習字下手なのよ〜」

だって



9月に私が帰国したら

一緒にやろうね、というと

「うん、それなら絶対やるわ!」

って


明るくて

大らかで

適当で

私はママちゃんによく似ている