介護疲れなんて

ずっと他人事だと思っていた


誰だって勿論歳をとる

でもそれが現実として

こんなにも早く身近で起こるとは

想像するらしていなかった


おまけに自分の母だけでなく

母の妹の叔母のお世話まで




母に比べれば

ずっと元気な叔母であるが

アルツハイマー型認知症、要介護1

母と同じである






祖父が亡くなってからは、

もう何十年と

隣の敷地に1人で住んでいる

そして独身





自然とお世話をするのは

妹になってしまった



この叔母にもマンションが数棟ある

この管理も妹がしていた



叔母は、マンション管理は難しくなったものの、

自炊をして、お風呂に毎日入り

友人に会いに外出もできる



私の知る母は、そんな状態だったのに




今回思い知らされる


ゴミが捨てられない

お風呂に入らない

掃除をしない

料理を作らない


自称めんどくさがり屋

やればできるから、そんなに心配するな

命に関わることではないってのが

母の中の持論



手帳に予定をかき込んで

忘れないようにと努力はしている


脳トレのパズルを買い込んで

それを解くのも大好き


それ以上にビールが大好き


X脚で歩きづらそうだが

ビールの為なら

エレベーターのない階段を

4階を上り下りしてでも

近くのコンビニに買いに行く


500mlを6本

あのセットとパズルの本を買って

4階まで戻る



いいのか悪いのか

そして昼間からでもビールを飲みだして

ご機嫌



週に一度のディサービスは

たくさん試してどれもこれも嫌で

やめたけれど

最近、気に入ったところを見つけて

定期的に行けるようになった


もう一日増やしたいが

満員でキャンセル待ち



妹が入院してから、

ゴミ捨てや掃除をと

ヘルパーを入れだした




人が入ることを嫌がる嫌がる





ゴミは捨てられないのに

掃除もしないのに

人にあれこれされるのは嫌がる





ケアマネさん曰く

みなさん嫌がります

特に女性の方は


と慰めを受けるが





妹が入院してるから

あの子が心配するからと

渋々、納得して

先週の火曜日からヘルパーさんが入り出した



来週の予定を見て

「私は本当は嫌なのよ

ヘルパーさんきてあちこちいじられるの!」

ってそんなところだけは覚えている




いつかもっと痴呆進んだ頃

あの頃は、ヘルパーは嫌だの

文句を言える元気があったね

ビールを買いに行ける元気があったねと

懐かしむほど病状が進む日が来るわけだから




何度も同じことを聞かれて

こちらがおかしくなりそうだけれど

この時間は感謝しなければいけない





明日は訪問ヘルパーさんくる

「えーーーなんでくるの?

掃除なんかいいのよ」


と何度もいう母に


なんでくるんだっけ?と聞き返す


「えーなんでよ」


と不機嫌に答える



よく思い出して

ヒント誰が入院してる?



「あーそうだ、あの子が入院してるからかー」


と正解まで辿り着き


数分後



「明日は、えーっーなんでヘルパーくんだよ」と

始まる




おうむ返しには

おうむ返しで返す



妹が退院して

この母をどこまでサポートできるのだろう



弟も30分離れた場所に住み

介護士をしているが



私は海外にいて

のほほんと暮らしていて

いいのだろうか



今は大変すぎて

その先を考える余裕がないけれど

ぐっっううう頭が痛くなる