今からもう、6年も昔の話だが、
家を出たその朝のことはよく覚えている


前日、私がいない間に
愛犬に暴力を振るったことを
疑ってやまなかった私は、
起きて早々🟰マリファナをうす以前のTimに
もう一度、昨日は何時に家にかえってきた?

と聞いただでキレた


その前夜からTimの息子も
家にいて、私たちの会話を聞いていた


「マリファナ中毒者、こんな家
いつだって出ていってやる」

可哀想に6歳の子供を巻き込んでしまった


「僕のお父さんに酷いことを言ってるの
聞いちゃったよ」

と言う彼に、

「もうあなたのことは守れないなから
お母さんにそう伝えて、あなたのお父さんは
ドラック中毒者なの」って


するとTimは、何かを私の顔に投げつけ
それでも黙らない私を
殴ろうと右の拳が見えた瞬間
私の息子の部屋の方へ逃げた




幸い息子が出てきてくれて
殴られはしなかった





この怒った鬼の形相が
まじかに彼の顔を見た最後になった


この朝、家を出て避難をし
ウイクリーアパートを借り
そして、彼に接近禁止命令をかけた


状況が緊迫してからは、
あまり寝れず、シャワーにも入れず
興奮した状態でいたのだろう

よくもドラック中毒者と
オンボロ屋敷で3年も暮らせたと
今更ながらに思う


あの頃は、どんな風にして生きていたのだろう
生き残るために、彼を怒らせない
そんな生活が当たり前で
一層のこと、永住権だけのためにと
彼への気持ちを封印できれば
まだ少しは楽だったのかもしれないが
そんなこともできるわけもなく

異常な精神状態だったことは
間違いない


他人から見れば、
ただのドラック中毒者
何も恐れることはない
だが長年密室で支配関係に
あった自分には
Timが怖くて怖くて仕方なかった




当時の記録↓